18歳選挙権が生み出すムーブメント --- 選挙ドットコム

2015年12月03日 06:30

選挙権年齢が18歳以上へと引き下がることが今年の6月に国会で決議された。ほぼ間違いなく来年7月の参議院選挙では、18歳・19歳が投票に行くようになる。自分はこの変化を「18歳選挙権時代」の到来だと発信している。選挙権年齢が2歳下がるという変化自体が大きな変化。でも、法律的な変化にとどまらず、「若者と政治」あるいは「若者と社会」の関係が大きく変化するぐらいの動きを作っていく必要があると感じている。

センキョというタイミングの話にとどまらず。主体的に参画する若者が増えていくためにどうすればよいのか。そのカギは多くの人の若者から若者への働きかけである。その仕掛けの一つをご紹介する。
senkyo1
▲総務省サイト「私たちの声を、私たちの将来に。」より

選挙を所管する総務省が18歳選挙権への変化を周知するため、全国での様々な取り組みを年度内に行う。全国主要9都市でのシンポジウム、全国38都市でのワークショップ、特設サイトなどの公開などを行っている。自分が4年前に立ち上げたNPO法人YouthCreateもこの取り組みの企画作りや実際にイベントへの登壇も行う。

狙いは以下だ

① :政治・選挙なんて興味がない層へのアプローチ
中高生ぐらいの世代に人気のラジオ番組SCHOOL OF LOCKと9カ所のシンポジウムを行っていく。政治・選挙なんかとは正直縁がない番組。だからこそ、今回の取り組みの対象どんぴしゃのリスナーの方がいる。YouthCreateが単独で企画をやってもアプローチをしにいく、「政治なんて考えたことないよ」っていう人も、「SCHOOL OF LOCKの企画なら行くか!」と会場に集まってくれるはず。政治について聞き考えるという非日常のSCHOOLイベントを通じて、参加者の意識が変わるきっかけを生み出したい。

若者が政治への関心をあまり持てないのは、政治と触れる場がないから。場にきてもらい、うまくメッセージを届ければ必ず政治への関心は起こる。

② :全国の学生から学生に想いを伝える方法
全国38都市でのワークショップの実施主体は、各地の大学生を中心とした若い世代。実は全国に「若者の政治参画を進める」「若者と社会をつなぐ」といった意識を持ち活動をしている大学生は多くいる。であれば、その大学生から大学生や高校生へと思いを広げていく機会を作れないかと、考え企画した形だ。YouthCreateや行政職員や有識者などが伝えるのではなく、想いのある同世代がメッセージを伝えることの効果は大きい。

ワークショップの内容や実施の方法などについてはYouthCreateが作る部分もあるが、想いは全国各地の若者が伝える。

③ :今回の啓発にとどまらず参議院選挙以降へと熱を続ける
18歳選挙権の啓発という大きな取り組みを一過性のものにしてはならないと考えている。そのため行政や大人が主役になるのではなく。あるいは東京や大阪といった一部の都会が中心となるのではなく、各地域において若者自身が主役になって、引き続き「若者と政治をつなぐ」動きを進める動きを作りたかった。今回のワークショップでは自分たちの街の事を考えるセッションも用意している。国政だけでなく、地域の政治や選挙へ若者の目が向くように関心をつなげていきたい。

若者の意思ではなく政治側・大人側の意図で、参議院選挙という国の選挙から18歳選挙権時代に突入する。少しずつ、若者も主役になり、国の選挙だけでなく自分の街のことも意識するそんな社会を作る入口の一つとなるキャンペーンとなれば幸いです。

多くの関係者・組織の方々がいるからこそ、YouthCreateが上記3つの想いを形にできようとしていることに深く感謝します。

総務省18歳選挙権特設サイト http://www.soumu.go.jp/18senkyo/
SCHOOL OF LOCK特設サイト https://www.tfm.co.jp/lock/senkyo/
NPO法人YouthCreate http://youth-create.jp/


原田謙介:
haradakensuke

1986年岡山生まれ。愛媛県愛光高校,東京大学法学部卒。
大学3年時に、20代の投票率向上を目指し「学生団体ivote」を設立。卒業後の2012年4月インターネット選挙運動解禁を目指し「OneVoiceCampaign」を立ち上げる。2012年11月YouthCreateを設立し、「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動。地方議員と若者の交流会「Voters Bar」の全国展開や、行政・企業とのコラボ企画。2014年衆議院選挙時には有権者と政党の双方向コミュニケーション企画「ASK NIPPON 2014」を企画に向けた企画等を実施。
内閣府子ども・若者育成支援推進点検・評価会議委員、岡山県若者参画促進アドバイザー、文部科学省「政治や選挙等に関する高校生向け副教材」作成委員、平成26年度内閣府青年社会活動コアリーダー育成プログラムドイツ派遣団、World Forum for democracy2014日本代表


選挙ドットコム


編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2015年12月2日の記事『大航海時代ならぬ、大選挙時代!?18歳選挙権が生み出すムーブメントとは』を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑