瞬説!アイドルの去就が話題なわけ-ザイアンスの法則

2016年01月20日 07:53

先週半ばからある男性アイドルグループが注目され、アゴラでも記事になっています。準公共放送であるNHKでも大きく報じられました。さらに閣僚や首相までアイドルグループに関心を寄せて発言する…。

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驚くべきことです。NHKや政治家が関心を寄せるべきは他にあるのでは?…と思われた人もいたのではないでしょうか。

しかし、ついつい気になって頻繁にニュースをチェックしてしまった方も多いようです。この記事を書いている私もその一人です。
同じようなことはある女性アイドルグループの「メンバー卒業か?」といった話題でも経験しました。
特に興味があるわけでも、応援しているわけでもないのに、よく知られたアイドルの去就はなぜきになってしまうのでしょうか。

興味が無いのに気になるのは、心理学では単純接触効果やザイアンスの法則と呼ばれるもので説明されています。人は繰り返し見聞きしているものに無意識的に好感を持つようになるのです。
長く活動しているアイドルグループはさまざまなところで見聞きします。その存在を目にします。近年のアイドルはマルチタレント化してエンタテインメントのあらゆる分野に顔を出すので、CMを見ても映画を見てもニュース番組を見ても、駅で電車を待っていても繰り返し存在を認知してしまいます。この繰り返しの認知を積み重ねるだけで、いつの間にか好感を持ってしまうのです。

最近話題の男性アイドルグループも、「メンバー卒業」で有名な女性アイドルグループも、興味ないはずなのになぜか気になった…という方、それはあなたの中にザイアンスの法則が働いているのかもしれません。
このように私たちの心はどのような刺激を与えられるかで動かされるのです。TV、ネット、広告…自分の心を保つにはこのような刺激といい距離を取ることも大事かもしれませんね。

でも、これは長く活動しているアイドルグループに限った話です。ザイアンスの法則が起こるくらい、長く活動できるグループは長く好感度を維持しているということです。継続は力なりなので、彼ら、彼女らのその努力には敬意を持って見習いたいですね。

【執筆者】
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杉山崇
神奈川大学教授
臨床心理士、1級キャリアコンサルティング技能士
公益社団法人日本心理学会代議員
精神科、教育委員会、企業メンタルヘルス事業所などで20年余り心理職を務める。
研究者としてはうつ病の対人関係と心理療法の研究で国費助成を20年弱得ている。
「心理学でハッピーになるお手伝い」を目指して、yahooニュース,mocosuku womenなどでも「使える心理学」を配信中!

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杉山 崇
神奈川大学人間科学部教授

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