プロ野球が炎上する陰で大相撲が面白くなってきた件

2016年03月16日 10:00

sumo

どうも新田です。内向的な性格なので声出しは苦手です。きのう仕事に出る直前に家で「ひるおび!」を見ていたら、アンチ巨人のスポーツ評論家、玉木正之御大が「巨人以外はやってませんよ」(キリッ)と、恵さんに断言した矢先でこれなので、玉木さんの予知能力に目を丸くさせられております。

阪神も西武も声出しで金銭、広がる波紋 緊急理事会(日刊スポーツ 16年3月16日)

http://www.nikkansports.com/baseball/news/1617244.html

まあ、NPB首脳陣とその裏にいる某新聞社としては、これが別件であれば宿敵の玉木御大がやらかしたことに小躍りというところでしょうが、それどころか、頭を抱え、この危機をどう乗り切ればいいのか、焦りまくっていると思います。

そういうわけで、案の定こんな声も出ております。まあ、声出ししている奴がアレな媒体ですが、日刊ゲンダイの指摘するように、八百長問題という史上最大の危機を経験した当時の大相撲の事例に、NPBが学ぶべきタイミングと言えます。

八百長力士をバッサリ 賭博に揺れるプロ野球は相撲界に学べ(日刊ゲンダイ 16年3月13日)

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/177124

5年以上前のことなので、懐かしくなりつつありますが、八百長が発覚した折には20人を超える力士、親方を追放する等のウミを出したわけです。その背景にはあったのがガバナンスの根本改革。力士出身者が多くを締める理事会による「なあなあ」なガバナンスが取りざたされ、危機が深まるに連れて、当事者能力の欠如が如実に。法曹出身の村山正義さんが理事長代行という形で実質的にトップに就任した後、理事長に就いた故・放駒親方が現役時代のしこ名にかけて「クリーン魁傑」の異名を取る“取り組み”をみせてくれました。そのハイライトはなんといっても2011年春場所の中止です。

八百長断罪 放駒前理事長だからできた(日刊スポーツ) 

3月の春場所は中止にした。「疑惑が拭い去られるまでは、うみを完全に出し切るまでは、恐らく土俵上で相撲をお見せすることはできない」と、問題解決まで本場所を開催しない方針も示した。5月の夏場所は「技量審査場所」として実施し、国技館を無料開放した。財政面より、信頼回復を優先した。

http://www.nikkansports.com/sports/sumo/news/p-sp-tp3-20140519-1303303.html

(2014年5月19日 日刊スポーツ)

あれから5年。ウミを出したことで相撲人気は回復し、奇しくもこの春場所は定番どおりに荒れ気味に開幕し、18年ぶりの日本人横綱誕生への期待が高まって参りました。

 

綱取り琴奨菊白星、2横綱白鵬と鶴竜は黒星 春場所

http://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1616267.html

(2016年3月13日 日刊スポーツ)

琴奨菊が無傷の3連勝、他の大関陣も星伸ばす 横綱日馬は不覚1敗

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/03/15/kiji/K20160315012219660.html

(2016年3月15日 スポーツニッポン)

スポーツの世界で社会的なフィーバーを巻き起こす現象としては、盛り上がっていく過程で喜怒哀楽のある印象的なストーリーがあるわけですが、もし琴奨菊が横綱になったら、昨日の金星は後から振り返って、そうした優勝ストーリーのエピソードの一つになりそうです。琴勇輝のこと知らなかったけど、これはちょっとホロリ。

琴勇輝 初金星に号泣 兄弟子・琴奨菊の綱獲りアシストだ

勝ち名乗りを受ける時にはもう泣いていた。勝ち残りで土俵下で待っている時も、テレビのインタビュールームでも涙は止まらなかった。「つらくて悔しくて泣いたのは何回もある。うれしくて泣くのは数えるほど。勝つことができるなんて信じられなかった」。対横綱3戦目で初の金星を手にした琴勇輝は人目をはばかることなく男泣きした。

(略)これで3横綱に土がついた。金星は琴奨菊の援護射撃となり「稽古をつけてもらって、強くしてもらった」兄弟子に最高の恩返しとなった。もちろんこの先も「部屋は一つのチーム。少しでも大関の力になりたい」とさらなる援護砲を誓う。

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/03/16/kiji/K20160316012221460.html

(2016年3月16日 スポーツニッポン)

まあ、本編で「荒れる」ならば大歓迎なわけですが、しかも今場所の後には日本人横綱誕生への期待に加え、あの大スターが若干40代の理事長に就任なるか、選挙好きの私としてはワクワクするような大イベントが控えております。

どちらが強いか?「貴乃花」vs「八角」 春場所後に行われる「日本相撲協会」理事長選挙の“情勢分析”(週刊新潮2016年2月11日号)http://www.dailyshincho.jp/article/2016/02190405/?all=1

 貴乃花親方を巡っては、力士養成で目立つ結果が出ていないことから、その手腕を疑問視する声もありますが、若さとメディア、ファンの耳目を集める発信力がありますし、サポーター制度や相撲学校設立など新風を吹かせるアイデアに期待もありますし、よい参謀がつけば面白くなるかもしれません。理想を追いかけすぎた民主党政権の時と同じような混乱への懸念もありますが…。

本論に戻ると、“日本人横綱誕生” “貴乃花理事長”が立て続けに実現すれば、夏以降のメディアのホットトピックは久々に相撲界に戻ることは間違いありません。ただ、ここまでの道筋を作るきっかけとなったのが、角界で孤立無援になっても不祥事にメスを入れた放駒理事長時代の功績が大きいと言えます。

その意味では、熊崎勝彦コミッショナー以下、NPB首脳陣がそれこそ、開幕を遅らせて徹底調査するくらいのリーダーシップを見せるかどうかが問われているんじゃないでしょうか。ではでは。

 

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(※カバー写真は「写真AC」より)

 

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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