「中曽根君を泣かそーね」を実践中の山本一太ブログ

2016年04月29日 06:00

どうも新田です。かの中曽根総理がダブル選挙を敢行したとき、小学5年だった世代なんですが、タイトルにしたダジャレが当時、子供達の間でも流行ったのが懐かしいこの頃です。補選も終わり、この連休明けからいよいよ夏の参院選に向けて、各政党がいよいよ本格的に選挙態勢に入っていきます。ダブル選挙を見据えて、自民党が候補者の見直しを進めていた衆議院群馬1区ですが、本日、同党公認候補に名乗りを上げた比例現職の尾身朝子さんと、大勲位の孫、中曽根康隆さんの面接が行われるそうです(産経新聞より)。

“上州戦争”の伝統いきづくネガキャンブログ

康隆さんが名乗りを上げるのは2度目。3月10日に、その動きをいち早く予測して書きましたが、その時も懸念したように、案の定、今回も「直滑降ダダ滑り元大臣」こと、山本一太センセが連日連夜、ご自身のブログで康隆さん口撃を再開(2014年の時のバトルについて復習したい方は、こちらの産経記事をどうぞ)。移動時間の合間とかを塗って、某都議会議員ブロガーよりも更新頻度がハンパ無く、「衆院群馬1区公認問題」と題して、とにかく執拗に康隆さんをdisりまくっています。

まあ、私は康隆さんと面識があるわけでも彼の肩を持つ義理もないのですが、スマートニュース経由で連日の「ネガティブキャンペーン連載」を見せつけられると、群馬ローカル政界のゴタゴタを可視化させられるだけで、一有権者として違和感を覚えるんですよね。普通の感覚だったらコップの中の内輪揉めを見せられるだけでイメージ悪くなるだけなんですが、群馬は自民党が強すぎて他党に議席を奪われる可能性が少ないこともあるんでしょうか。戦いのエネルギーを内部に注力するあたり、中選挙区時代に中曽根、福田の両総理経験者がしのぎを削った往年の「上州戦争」の伝統芸としていきづいているようです。

止まらない口撃の矛先は支持者にも

今回の群馬1区に話を戻すと、特に一太センセの「口撃」は、康隆さんが今回の立候補表明をした18日以降に拍車がかかってきています。その日、康隆さんの擁立を求める支持者たちが1000人規模の集会を開いたことに対しては4つの疑問があるとか、書いておりますが、違和感を覚えたのはたとえば、このくだり。

(1)この集会に出席したという約千人の人々のうち、前橋市や利根沼田地区に在住しているひとは何人くらいいたのだろうか?高崎市を含む1区外の場所から来たひともいたらしいが、どの地域からどのくらいのひとが参加していたのだろうか?(出典;山本一太の「気分はいつも直滑降」4月19日『残念だったこのタイミングでの「中曽根康隆氏の公認申請を求める(?)集会」の開催』

わざわざ「1区外の場所から来たひともいたらしい」などと嫌味を書いているわけですが、康隆さんの支持者に対して、どこに住んでようが応援する気持ちは勝手だし、すごく失礼なんじゃないですかね。しかも続編では、支持を訴えた人たちの名簿の居住地まで詮索してるのは見苦しすぎて、正直呆れましたわ。よほど中曽根家嫌いなんだな、こりゃ(ブログでは否定はしているけど…絶句)。

親子で議席を獲得するのは悪いことなのか?

一連の「キャンペーン」記事は、1区現職の佐田玄一郎氏から候補者を差し替えることを決めた自民県議団の苦渋を指摘し、しかるべき手順を踏んでいないから、けしからん的なトーンで書かれています。一見すると、理があるようにも思いますが、一太センセの主張が、内輪の論理にしか見えず、有権者が視野に入っていないように思えるのは、結局ここに行き着くわけです。

ごく一部の例外を除き、近年、「同じ都道府県で親子が同時に国会議員をやる」というケースは極めて稀だ。 ましてや小選挙区制度に移行してからは、ほぼ皆無だと思う。(出典;山本一太の「気分はいつも直滑降」4月26日『衆院群馬1区公認問題〜「親子による同時期の議席独占」を阻んで来た政治家の美学と日本人的美徳』

同時期に同一県内で親子が議席を取ることを強硬に反対しているんですが、「美学」だのなんなのと言ったところで、お忘れになっているのは、康隆さんだろうが、尾見さんだろうが、群馬1区を代表して、永田町にバッジを付けて乗り込むかどうか相応しいのを決めるのは、最終的には有権者と思うんですがね。

“総理の威”を借りてるのがイタイ

一太センセのブログによると、群馬1区候補者の選考基準は下記の5つらしいんですが、

<選考基準>
(1)選考時に満60歳未満で満25歳以上の候補者であること。
(2)国会議員としての品格を備えた候補者であること。
(3)勝てる候補者であること。
(4)地域住民の負託を受けた国会議員、県議会議員が納得(最大公約数)できる候補者であること。
(5)前記4項目に加え、党に対する貢献度(党員獲得数等)を勘案する。

本当に公正に審査が行われるのか、端から見ていると、結局、尾見さんが勝つ出来レースになるんじゃねーの、これ?という疑念も感じさせます。一太センセの口撃はとどまるところを知らず、面接直前の昨日はとうとう安倍総理の名前まで持ち出しておられます。

なぜ、「安倍総裁は次期衆院選の群馬1区公認候補に尾身朝子氏を推す!」と確信を持って言えるのか?!

群馬のことは群馬で収めておけばいいのに、総理の名前を出すあたり、「虎の威を借る狐」感が出てしまうんですよ。一太センセが当選回数を重ねている割に小物感が抜けないといいますか、下村さん、高市さん、世耕さん、萩生田さんと並ぶ「総理側近五人組」の一人でありながら、内閣改造を機に大臣を外れ、その後も党総裁ネットアドバイザーみたいな肩書きしかないのは、このあたりも一因なんじゃないかと、思えちゃうんですよ(他の事情もあるんでしょうが…)。政策に対する考え方、姿勢なんかは、ウチの池田信夫も一目置いている勉強家のはずなんですが、勿体無いんですよね。

一方、康隆さんもあれだけの支持者を集めているわけですから、万一公認取れなかったとしても、簡単に引き下がるべきじゃないと思いますよ。自民党の歴史では、公認取れなかった候補者が無所属で強行出馬して、公認候補を破り、野党も蹴散らして堂々と実力で「復党」した先例は、これまでもありましたからね。むしろ、その方が織田信長の桶狭間合戦のような奇跡伝説を作って政治家生活スタートできるんじゃないでしょうか。「平成版・上州戦争」も辞さず、ガチンコバトルやっていただければと、激しく傍観しております。

ではでは。

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新田 哲史
アゴラ編集長/ソーシャルアナリスト
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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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