連休中に改めて考える「家族のあるべき姿」

onda160504

明日はこどもの日ですね。我が家も兜を飾りました。

そして今日は、9年前に妻と結婚式を挙げた日でもあります。

こんな日には、家族について論じてみようと思います。

突然ですが、私はさだまさしさんが大好きです。あの方の織り成す、古き良き時代の空気感や不器用だけども、人情味のある恋模様、人間模様が非常に良いのです。

そのさだまさしさんが、ご自身の著書の中で興味深いことを書いています。

「家庭における父親の立場が下落したのは、給料が銀行振り込みになったせいだ」

その心はこうです。

昔は、父親が給料日に給料袋に入ったお金を持ち帰り、母親が感謝の思いで受け取る。その日の夕飯はいつもよりちょっと豪華で、母親は子供に対して「お父さんのおかげで、今日もご飯が食べられるのよ」と言う。

これにより、父親の威厳は保たれていたが、給与振込になり口座を母親が管理し、お小遣いを父親に渡すというように、お金の流れが逆になり、結果父親を立てる機会が減り、立場が下落した。

ということです。

この話は一つの真理だと思います。それはそれとして、今は共働きも当たり前の時代、イタズラに父親を立てろと、先祖返りを勧めるつもりは毛頭ありません。大切なのは、どちらが立場が上とかではなく、お互いを立てる時間を持つことです。

ALSになってからも、動けない私を父親として立てる妻、そんな妻の苦労を見て母親として立てる子供達。我が家のバランスは、そうした思いによって保たれています。多分、どこの家庭でも同じです。子供達は、親が思う以上にいろいろ気を遣い生きてます。

こどもの日には、子供達を立てる時間を作りたいと思います。みなさまも是非どうぞ!

恩田聖敬
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この記事は、岐阜フットボールクラブ前社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年5月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。