参議院選挙は痛み分けで共産党の一人勝ちか?

2016年06月10日 09:30

参議院選挙の議席予測が各メディアに出始めているが、「サンデー毎日」(6月19日号)に掲載された選挙プランナー三浦博史さんの予想をもとに見どころを分析してみよう。

選挙の勝ち負けとか、各政党の増減を論ずる場合、無所属の扱いが難しい。現職で政党の消滅・分裂の結果で無所属になっている人がいるし、新たに当選してくる無所属は野党連合の候補者だ。

そこで、比較のために少し強引に、どこに近いかで振り分けてみた。野党系のなかで所属がない場合には、民進党に入れてしまい、保守系は自民党に割り振った。そのうえでの議席予想を分析してみたい。

また、比較の対象は、今回の改選分との非改選分と両方と比較する。 

そうしてみると、自民党(改選分53非改選分68今回55)、公明(改選分9非改選分11今回13)、おおさか維新(改選分2非改選分5今回9)、民進党(改選分49非改選分21今回27)社民党(改選分2非改選分1今回1)日本のこころ(改選分0非改選分3今回0)生活の党(改選分2非改選分2今回0)元気 (改選分1非改選分2今回0)新党改革( 改選分1非改選分0今回0)共産党(改選分3非改選分8今回11)ということになる。

また、自民・公明の合計だと(改選分62非改選分79今回68)で、自民・公明・おおさか維新だと(改選分64非改選分84今回77)、さらに日本のこころを加えると(改選分64非改選分87今回77)だ。それに対して、民進・社民・生活・共産の合計は(改選分56非改選分32今回39)。

こうしてみると、自公系は6年前と3年前を足して二で割ったより、おおさか維新が与党チックになってきたことを考えれば少し上、考慮しないなら少し下だ。ただし、定数是正を自民党に不利なかたちで実行したので、3議席程度は自民党が下振れする要素があるのも考慮しなくてはなるまい。

また、民進党系は6年前からは激減、3年前からはわずかに持ち直したが惨敗に変わりはなし、共産党だけが6年前の倍になったということだ。

また、一人区での民進党系の善戦の背景を考えると、自民党の候補者の質がかなり問題だという気がする。参議院の地方区の場合、広い選挙区で戦うのは、候補者一人の力では難しく、そのために、県会議員代表といった趣の候補者がかなりいる。民進党の候補者が労組出身など地味だとそれでもいいのだが、野党連合で一見さわやかな候補者が出てくると不利であり、自民党については、参議院一人区の候補者のリクルートと高齢現職の扱いが課題だろう。

そして、民進党や社民党は共産党に改選議席の9%に当たる11議席 、比例区では民進党の11、社民党の1に対して共産党に8議席もとられるし、共産党頼みでしか地方区で戦えない党になってどうするつもりか。民進党候補が共産党に媚びて、政権時にいってたこととあまりにも違うことをいっているのは見苦しいし政権復帰から離れるばかりだろう。

社民党など、比例区でどこの党から票を奪う算段なのか理解しがたい。社民党が自民党を攻撃しても自民党の票を奪えるわけではない。そんなことより、共産党は単独で政権をとったら憲法も変えるだろうし、多くの企業などを国営化するつもりだと攻撃すれば、共産党の比例区8議席のうち2議席くらいもぎ取るのは、それほど難しくないと思うが、現状は共産党批判に封印しているようである。本当にこの党は第二インターを代表する党とは思えない最悪の馬鹿な戦い方をしている。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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