絶望的な状況になった時に考える「2つのこと」

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毎日食べ物の写真をアップしたり、いつも能天気に生きているお気楽な人だと思われがちです。しかし、どうしようも無い絶望や、もうダメだと観念するような最悪の状態になることが、今まで何回もありました。そんな時、いつも考えるようにしていることは「自分は試されている」という達観と「今まで何とかなってきた」という楽観です。

絶体絶命のピンチに陥った時であっても、最後まで諦めないで策を打つ。そんなメンタリティを維持するのに「自分は試されている」と思うようにしています。後から振り返った時に、自分がどう行動したのか、悔いのないようにベストを尽くせたか。結果がどうなるかを恐れる前に、自分が何をするかに集中することで、恐怖感や苦しみから少しだけ解放されることができます。

しかし、そんなストイックな姿勢を無理に続けて、ギリギリまで頑張ってしまうと、最後は本当に精神的に壊れてしまうかもしれません。

そうならないために考えるもう1つのことが「今まで何とかなってきた」という楽観的な思考です。

困ったこと、迷惑をかけたこと、恥ずかしいこと、胸が張り裂けるような苦痛、耐えられないような恐怖感・・・誰でも長い人生でたくさんの厳しい局面と向き合ってきたと思います。その瞬間は、本当に絶望してもう出口が無いと観念したかもしれませんが、後から振り返ってみれば、今でも何とか普通に生活することができ、毎日を過ごすことができるようになっています。

やるだけのことをやって、その上で結果を受け入れる。人生には自分の力で変えられることと、変えられないことがあります。であれば、変えられることは変える努力を惜しまず、変えられないことは自分を追い詰めるのではなくさらりと受け流す。

実際には、そんな理屈通りに行動できないことも多いのですが、心の隅にこんな2つの考えをいつも置いておくことで、何かあった時の自分のお守りのような心の支えになっています。できることならば、そんな絶望的な状況に陥ることなく、平穏な毎日を過ごしたいものです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年6月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。