都知事選、蓮舫不出馬で民進党が失う一大好機

2016年06月20日 06:00

蓮舫

どうも新田です。時事通信によると、民進党は、蓮舫姐さん以外の都知事選候補者を探す方針になったようですが、おとといの夜、姐さんの都知事選出馬を巡り、Facebook上で、民進党の地方議員さんと、ちょっとした意見の相違があってビミョ〜に噛み合わない議論になりました。私は別に民進党支持者ではないし、あえて政局的な視点だけで話をすると、これほど同党が都知事の座を奪取して将来の政権奪回に向けた橋頭堡を作るチャンスはないんじゃないっすか。2年前の衆院選での民主党のスローガン「今こそ、流れを変える時」って、あの時は虚しい響きだったけど、今回はまさにここが勝負時だと思うけどなぁ〜。

その議員さんは「都政は都民のもの」などとおっしゃって、明言こそしてないものの、どちらかといえば姐さんがこのまま参院選に出たほうがいいんじゃないかという、お考えに見えました。

いや別に姐さんが都知事選を選択するのであれば、もちろん、都政に骨をうずめる覚悟でしっかりやっていただきたいとは思いますよ。しかし、政局で百戦錬磨の自民党から政権を奪回するためには、そういう建前論に終始せず、政局も見極めるのも重要なんじゃないでしょうか。

蓮舫都知事なら民進党の「ボトルネック」解消の好機

まあ、百歩譲って、姐さんの都政転身についてご本人と、それを支える都連自体は、当事者意識を持って都民のための都政に向き合っていただくにしても、野田さんや、細野さんあたりは、10年くらいの長期スパンで党の再建戦略を考えてしかるべきだと思うわけです。民進党がなぜ、支持率が2009年並みに回復しない最大のボトルネックは何かといえば「政権担当能力が欠如している」と、国民に思われたからなんじゃないでしょうか。

今後若手が育って、玉木さんたちのような行政経験者たちが主軸になったとして、「政権担当能力が上がりました!」なんてアピったところでエビデンスがなければ、信用してくれないし、エビデンスを得るための政権奪回が現実的に果たせないという堂々巡りがこのまま続くんじゃないか。。。と思っていたところで、首都東京のガバナンスを担う千載一遇のチャンスが転がってまいりました。

それこそ2000年代に石原さんがディーゼル車規制等でリーダーシップを発揮してマスコミから「東京都は“シャドーガバメント”」などと持ち上げられたわけですが、石原都政とやり方は違うにしても、政局(選挙)を制して国をリードする政策を実行して結果を残す機会を掴めるのは間違いありません。

たとえば、渋谷で長谷部さんがやっているような、民間の力を活用して、2020年代の超高齢化先取り施策とか、あるいはLGBTのパートナーシップ条例を都でもやるとか、待機児童問題で駒崎さんをブレーンにして国を先取りするような施策を打ってみるとか、とりあえず、良いか悪いかは別にして、自民党とは違う世界観を示してみる。チャレンジして一定の結果を出せば、国政の雛形、成功のロールモデルとして「政権担当能力」をアピれるチャンスだと思うんですがね。

ちなみに、切り込み隊長のことは人として気にくわないけど、この件は同じ考えを持っている模様。

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「結果」が出せなければそれまでのこと

もちろん、共産党も含めた野党連合で都政を握ると、組合に気をつかう余り、舛添さんよりも行革に後ろ向きだったり、美濃部都政を彷彿とさせるバラマキ福祉をやりかねない危険も大いにあります。ある野党の保守系議員さんとも話したんですが、「いまだに村田姓を名乗らないのは単に芸能界時代からの名前が定着していることもあるのだろうけど、やっぱり名前を変えないと台湾から帰化したのに、日本国へのロイヤリティーが薄いように見える」という旨のご指摘をされていました。そりゃ、そうだよな〜。

まあ、弊害が目立つようでれば、4年後に都民が引きずりおろせばいいだけのこと。その場合、政権担当能力をアピールする機会で結果を残せなかったことになります。今度こそ本当に終了です。で、その間、都政奪回に向け、自民なり、維新なり、あるいはまだ見ぬ地域政党みたいなところが出現していれば、違う選択肢を示せるように爪を磨いておく。各党、各会派本気で殴り合うようにしておく、緊張感のある都政運営をもたらすというものです。

でもここまで煽っておいてなんですが、「橋下VS蓮舫」になったら、“都庁職員が最も恐れるポスト舛添”という噂の橋下さん(出典;都知事選連載第4回より)に入れちゃうかもしれないけど(苦笑)、「櫻井パパVS蓮舫」なら、それぞれ長所短所がありますので、二人の政策をじっくり吟味して決めてみたいところです。

個人的にはやはり経営者出身の都知事を切望しているんですが、どうせ、遅かれ早かれ日本国財政破綻がやってきて、超高齢化社会も漏れなくついてきて、好むと好まざるとに関わらず、小さな政府的な政策をやらざるを得ないわけだから、「課題先進国の中の課題先進都市」として、先を見据えた都市経営をできる人材を期待しています。ではでは。

※画像はWikipediaより

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新田 哲史
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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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