政治家には国家観、歴史観が必要だ!

2016年07月04日 11:30

最も過酷な選挙といわれる参議院の全国比例選挙。それぞれの候補が何を考えているかが見えにくい選挙でもある。今回、自民党の参議院全国比例選挙に挑戦している山田宏候補が多忙の中、インタビューに応じてくれた。投票の参考になればと考え、全国の皆様に山田宏候補の生の声をお伝えしたい。(聞き手 岩田温)


山田宏1―こんにちは。今日は御多忙の中、お時間を頂き、有難うございます。今回、参議院選挙の全国比例に挑戦されるということで、先生の決意といいますか、想いといいますか、その辺りについてお聞きし、是非、一人でも多くの方に先生の決意が伝わればよいと考えています。

 

山田 こんにちは。今日は宜しくお願いします。

― 早速ですが、自民党所属の参議院議員を目指す理由をお聞かせいただけますか。先生は、「次世代の党」の幹事長として、国会で御活躍されておられましたが、この度、敢えて自民党から出馬を決意した理由をお聞かせ下さい。

山田 一昨年の衆院選は、結党直後の準備不足も有り惨敗に終わりました。しかし、その翌日に安倍総理から携帯にお電話を頂き、この正念場にある日本の道を拓くために自民党に戻って一緒にやろう、とお誘いを頂きました。選挙直後という事もあったので、しばらく時間を下さいとお答えをしました。現在、自民党を率いている安倍首相 とは、国家観、歴史観において、かなりの部分を共有しています。

国家観や歴史観というものは、政治家にとって必要不可欠のものだと認識しています。国家とは現在に生きる我々が、先人たちが築き上げてくれた伝統を引き継ぎ、そして、この素晴らしい伝統を将来の世代に渡していく共同体です。従って、歴史観と国家観は共通する部分が多いのです。

今生きている世代さえよければ構わない、といった国家観の持ち主が政治家を務めるべきではありません。過去を尊重し、未来を大切に思う気持ちがなければ政治家に相応しいとはいえません。そういう国家観、歴史観を共有できるリーダーが率いている自民党でこそ、自分は仕事が出来ると考え、 自民党から出馬させていただきました。

― エドマンド・バークが指摘した「保守」という概念に相当するお考えですね。最近多用されることの多い「保守」という概念ですが、先生はどのようにお考えでしょうか。

山田 私が思う保守の概念とは、保守するものが何であるかということです。
御皇室をはじめとする日本の歴史、文化、伝統。本当に大切なことだと認識しております。素晴らしい日本を次世代に引き継いでいくために政治家は命がけで取り組まなければなりません。

しかし、全てをそのままに放置していればいいというわけではありません。日本の伝統や文化にそぐわないもの、将来世代に禍根を残すような制度等々は、大胆に変えていかねばならないと思います。
例えば、日本国憲法がそのいい例です。日本が占領されている時期に一気に書き上げられた憲法を不磨の大典のごとく扱う態度には疑問を感じます。

憲法改正、皇室典範などの重要な問題は、今まで、世論を気にして棚上げになっていたことも否めません。今の日本を取り巻く国際情勢を見渡すとき、安倍首相がご自身の政治目標に掲げている憲法改正はどんなに厳しくてもやり遂げなくてはならないと思っています。また、安倍首相 にその覚悟を感じています。安倍政権でぜひ憲法改正とともに皇室典範の改正を行いたいと強く思っています。

― なるほど。守るべきは守り、変革すべきは変革するということですね。「保守主義」の精髄だと思います。

ところで、山田先生は杉並区長として長年ご活躍されたことで有名です。杉並区長時代にもっとも力をいれたこと、また、区長の経験が参議院議員としてどのような形で活かされるのか、その辺りについて教えて下さい。

山田 区長時代の、最大の課題は「財政再建」でした。
基本的に民間でできることは民間に委託するなど様々な行革を進め、区長就任時の借金を辞任時には、五分の一にし、19億円だった貯金を230億円にしました。

― それはすごいことですね。

山田 「限られた資源をいかに有効に活かせるか」に注目し、決断するということでは、国や自治体の経営、さらに言えば会社の経営も一緒だと考えています。思い切った行革で国の歳出(100兆円)の1割削減を5年で行なうことが可能です。国民の血税を一円たりとも無駄にすべきではありません。行革によって無駄を徹底的に排除していくことが大切です。まかり間違っても、「無駄」を「保守」するようなことがあってはなりません。大切なものを守るための変革を恐れていてはなりません。

山田宏2― 山田先生は所謂「従軍慰安婦」の問題にも熱心に取り組まれておられました。
「歴史問題」「歴史教育」に関しては、どのようにお考えでしょうか。

山田  「日本人の名誉と誇りを取り戻す」ことが、一貫して私の政治家としての使命のひとつだと考えています。
ねつ造された歴史を糾さず、今この時だけを考えて謝罪していたのが、日本の政治でした。

衆議院議員時代に私の予算委員会での質問がきっかけで朝日新聞の誤報を糾し、記事撤回に導きました。「河野談話」の作成の事務責任者であった石原信雄元官房副長官に対する参考人質疑を行い、「河野談話」が根拠薄弱な「政治文書」であったことを明らかにしたのです。

我々の祖国日本を不当に貶めるような言説とは断固として戦っていかねばなりません。今後も侵略戦争、虐殺、強制連行など史実と違うことに関しては、批判の声を上げ続け、正しい歴史を子供たちに伝えていくことに努めます。

祖国に対して誇りを持てず、祖国の将来性を感じないという人は、自分自身をも誇れないということにつながります。自分自身、祖国に誇りを持てない人間が自国民はもとより世界の人々の幸福実現に貢献できるとは思えません。

「良い国にうまれてよかった」、「素晴らしい先人たちがこの国を創ってくれたのだ」と教育することが、日本を公共精神に溢れる住みやすい国にする根幹です。そして祖国を大切にする人々こそが、世界の平和と繁栄に対して貢献が出来るのです。

― 健全な祖国愛を否定するような教育には問題があるということですね。この問題について繋がっていると思うのですが、山田先生は杉並区長時代、毎年の成人式の挨拶の際、必ず特攻隊で散華された英霊の遺書を紹介されていたとお聞きしました。この意図といいますか、狙いといいますか、お聞かせ下さい。

山田 私の父は、厚木飛行場で海軍予備生として終戦を迎えました。その二日前にもそこから飛び立って帰ってこなかった戦友がいたと幼少期より聞かされてきました。終戦があと少し遅かったら、父も、そして私もこの世にいなかったのだと思ったとき、今の自分の存在が決して自分だけのものではないこと、過去の人たちの犠牲の上にあり、その人たちとつながっていることを強く認識したのです。

過去の人たちと繋がれば、その人たちの分まで頑張ろうという力が生じます。文字通り、背筋が伸びる思いがします。
私たちの前には、過去の走者がいて、そして私たちが走るその先には、未来の走者がいます。過去の走者たちが全身全霊で走りぬき、渡してくれた襷をよい状態で未来の走者に渡すことが今の私たちの役目です。先人たちに感謝をし、その思いをしっかり汲み先人たちと心を結びつけることが、日本再生のエネルギーになると思っています。

その思いを伝えたく、成人になるにあたって特攻隊の遺書を紹介させていただきました。

― 今日はご多忙中にも関わらず、お時間を頂き、有難うございました。全国比例は大変な選挙ですが、どうぞ当選に向って頑張って下さい。

山田 こちらこそありがとうございました。岩田先生も、日本を代表する気鋭の政治学者として、引き続き厳しく日本の政治をご指導ください。

【解説・参議院の比例代表選挙について】

ここで、参議院の比例投票について、少し解説しておきます。衆議院選挙の比例代表と混同されることが多いので、是非、確認しておいて下さい。

参議院の全国比例では、事前に立候補者の順位は決まっていません。各候補者の得票数が多い順に当選が決まります。参議院の比例代表選挙では「自民党」「民進党」など政党名で投票することも可能ですが、立候補者の個人名で投票することも可能です。

例えば、今回インタビューさせていただいた山田宏候補を応援しようという場合、比例代表の札に「山田宏」と書くことで、山田宏候補の当選の可能性が高まります。「自民党」と投票すると、その一票は「自民党に所属する議員のいずれ」を応援することになりますので、直接、山田先生を応援することには繋がりません。

また、「山田」だけだと、今回「山田」姓の候補者が3人いるので、それぞれ3分の1票で配分されてしまいます。そのうち1人は共産党候補です。せっかくの皆様の貴重な1票が共産党にいくことになってしまいます。山田宏候補を応援しようという方は、フルネームで「山田宏」とお書き下さい。「山田ひろし」でもよいそうです。

このように、参議院の比例代表選挙では、自分が応援したいという個人名を書くことが、自分の意思を政治に反映させる第一歩となります。

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