140人の参加者を2時間半眠くならないようにセミナーで話す方法

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昨日は大手町の日経ホールで、資産運用セミナーを開催しました。140人が集まる大ホール。2時間半を超える長丁場。しかも、東京は37度という暑 い日のランチの後の午後の時間帯。このようなケースでは、参加者がセミナー中に眠りに落ちてしまうことが多いのです(写真は別のセミナー)。

一方通行の講義形式では、途中から飽きてしまうので、眠くなるのは仕方ありません。このようなセミナーをやる時、意識してやっていることがあります。

1.挙手で回答してもらう

セミナーに参加している人は、1人で来ている場合、周りにどんな人がいるのか、講師はどんな人なのか。不安を感じながら会場にやってきます。講義の 冒頭に、いつもいくつかの質問をして周りにどんな人が参加しているかを確認してもらうことで、心のバリアを外してもらいます。「私のセミナーにはじめてこ られた方」「株式投資をされている方」「不動産投資をやっている方」といった質問をして挙手していただくうちに、自分の参加しているセミナーがどんなもの か理解でき、リラックスするようになるのです。

2.ディスカッションとシェアをする

隣りに座っている知らない人と話をするのはハードルが高いものです。そこで、講義の中に何回かディスカッションとシェアの時間を設けます。前後左右 の人がペアになって「5年後には1ドルは80円?120円?」「自分の資産の外貨比率はどのくらい」といったテーマを与えて、話合ってもらうのです。知ら ない人同士で最初は少しギクシャクすることもありますが、何回かやっているうちに打ち解けて、盛り上がってきます。何より、セミナーの内容を自分事として 考えるようになるのがメリットです。

3.手を動かしてもらう

毎月3万円積み立てて10年経ったら、運用利回り3%でいくらになるか?そんな簡単な計算を手を動かしてやってもらうのも効果があります。出来上がった数字を見ているだけではなく、自分で書き込んで計算した結果を見ると、よりリアルなイメージが湧いてきます。

もちろん、このような工夫だけではなく、飽きさせない話し方、内容の選択、そして会場の温度やマイクの音響など、様々な要素で参加者のモチベーションは変わってきます。

今回は投資の初心者、未経験者が圧倒的でしたが、幸い2時間半の講座中、寝ていた人は1人もおらず、講演者として手ごたえを感じました。毎年リピー トで講演の依頼を頂いている定番のセミナー。受講された方のアンケート結果次第のようですが、来年もまた依頼が来ると良いなと思っています。

 

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年8月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。