蓮舫は自衛隊最高司令官たり得る存在か

2016年08月16日 18:00

蓮舫@参院安保委
※参院安保特別委で、安保関連法案を追及した当時の蓮舫氏旧民主党サイトより)


アメリカの大統領選挙を見ていると、候補者の適性を論じるなかで、かなりの部分がアメリカ軍最高司令官たり得るかという観点に割かれていることが分かる。

日本ではアメリカに比べても文民統制が極端であるこというまでもないから、首相の自衛隊最高司令官、また、海上自衛隊の指揮官としての責任は極めて大きい。

まして、尖閣諸島には、中国の公船や漁船が何百隻も押し寄せて挑発行為を繰り替えしている。すういう行動に中国政府がなぜ出るのか不明だが、内部の対立もあるとみられ、習近平がそれを命じなくとも、前線の判断で軍事行動に出る確率は低くない。

多くの保守派の人と違って、私は、さきの戦争について、日本ばかりが悪いわけではないが、前線の跳ね上がりの冒険主義を抑えられず追認を繰り返した日本にはより大きな責任があると思う。

だからこそ、戦前の日本と現在の中国は似ていると危惧する。 

そんななかで、日中が全面戦争にならなくとも、小競り合いくらいが起きる可能性は小さくない。

そんなときに、領有権の問題で明快な発言をしたことがなく、名前もいかにも中国人で、日本人としての誇りが微塵も感じられない人物が最高司令官では、生命をかけて領土を守らねばならない自衛隊、そして、海上保安庁の人たちはたまったものでない。

ただちに蓮舫さんが総理を目指すのが、だめと私はいってない(ただ、帰化人を国の最高指導者にしたくないというのは普通の考え方であり、そういう考え方の人を国粋主義者扱いするのも不当だと思う)。

しかし、間違いなく日本だけの国籍なのか、日本人としての誇りはあるのか、日本国家にあくまでも忠実なのかは証明して欲しい。

それは民進党の代表になってから蓮舫自身の責任で話せば良いという問題で絶対にない。民進党が代表に選ぶということは、自信をもって日本の首相、つまり、自衛隊最高司令官にふさわしいか、しっかり身体検査してからにして欲しい

東京都知事選挙でも、党首脳部に鳥越俊太郎氏のスキャンダルなど説明して、大丈夫かと聞いた人もいるようだ。ところが、「本人が出たいと言うんだから自信があるのでしょう」と呑気なものだったと聞く。そういう無責任な手順を踏んでいるから、あんなことになった。

民進党の有力者は、帰化の経緯について十分説明もせず、どういう係累をもっているかも分からないまま、首相候補として決めるのはいかにも無責任だ。

また、蓮舫に対して抵抗感が希薄なのは、彼女の父親が大陸でなく台湾出身だということもありそうだ。しかし、蓮舫は北京に留学していたし、政治的にも台湾寄りの発言などしていない。

台湾人より華人としての意識が強いといって間違いはあるまい。李登輝さんのような人なら、スカウトしても日本の首相になって欲しいという声もあったのも理解できるが、蓮舫さんはそういう立場の人と違うのだ。

逆に言うと、懸念を払拭するために、蓮舫さんは、自分が大好きな日本をあえて選んだ理由や経緯を証拠を揃えて説明し、もし、日中が不幸にして争うはめになったら、ただひとつの祖国である日本のために命を賭けることを宣言すべきだ。

さらに、日の丸や君が代を大事にしている姿を見せ、伊勢神宮など日本の心の故郷を訪れて欲しい。8月15日に靖国神社に参拝でもしたら、懸念を吹き飛ばすのにおおいに効果があっただろうに機会を逃したことは残念だ。首相になったら、生粋の日本人でも難しくなるのだから、いまのうちにそういうこともやっておくと良いのではないかと思う。

すでに書いたが、知事や市長で地元出身出ない人は、ことさらに、郷土愛をもっていることを示すために、涙ぐましい努力をするのが当たり前なのだから同じことである。

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八幡 和郎
SBクリエイティブ
2016-05-07
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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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