蓮舫さんがテレビで二重国籍ではないと発言

八幡 和郎

今朝の読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」で蓮舫さんが「私は生まれたときから日本人です。台湾籍は抜きました。(いつですか)高校三年生で18歳で日本国籍を選びました」と仰り、辛坊さんが「二重国籍はデマだとお伝えします」と引き取ったようです。

ただ、「生まれたときから日本人です」と仰ったのは、蓮舫さんが17歳のときに法改正がされて日本国籍を得られて合法的二重国籍になるまでは中華民国の単独国籍であって日本人でありませんから、事実と異なるのではないでしょうか。

誤解のないように改めて書き置きますが、そもそも、二重国籍だなどと少なくとも私や夕刊フジ、アゴラの記事が書いたことはありません。国籍選択をしたときには中華民国籍を離脱してなかったはずで(そうでなければ国籍選択宣言をせずに国籍離脱証明書を提出すればすみます)、その後、離脱していなければ二重国籍なので、いつ離脱したかを示して欲しいとしてきたわけです。

なににせよ、蓮舫さんは、国籍離脱手続きをされたと受け取られることをおっしゃったのですから、一歩前進です。ぜひ、日時を明らかにされ、それを証明する書類を出されることで、疑念が晴れることになりますので、それを期待したいと思います。

ただ、テレビでの発言では、いつ抜いたのかと聞かれて、「18歳のときに日本国籍を選んだ」と答えられていますが、日本国籍を選んでも中華民国の国籍を抜いたことにはならず、別の手続きが必要ですから、そのあとすぐに離脱手続きをしたと言うことなのかどうかが問題です。

あとは、離脱手続きをされたとして、その時期が手続きのために要する合理的な範囲内だったかが議論されることになると思います。

もちろん、違法な二重国籍だったことがないということと、村田蓮舫という本名を使われないとか、日本文化に対する愛着を示されていないとか、尖閣について領土問題と表現されたように、日中間の国際問題についての見解などに問題があることに変化はありません。もともと、国籍問題はそうした問題を指摘するうちに派生的に生じた疑問です。

※アイキャッチ画像は蓮舫氏の代表選特設サイトより引用(編集部)

※誤植を一部修正しました(13:26)。