SXSW@テキサス・オースティン。 初めて伺いました。
音楽、映画、インタラクティブの3部門からなるイベント。最近は教育やエコも追加されました。TwitterやFacebookが世界的なサービスに成長したきっかけと言われています。アメリカに発信する、ないし技術を売り込む、にはいい場です。
クリエイターとイノベーションの祭り。87年にインディーズの音楽祭からスタートし、94年からデジタル系に拡大、10日で10万人を集めます。CESやカンヌのような商業色は薄く、草の根オープンな学園祭的イベントで町おこしに成功した例として語られます。
注目したのはインタラクティブ部門。VRやロボットに熱気があります。
ただぼくは2000年のネットバブルをはさんでの西海岸・東海岸の狂乱を見て、熱烈なアメリカは斜めに見るクセがついていまして、さてこれも冷静に眺めなければ。
アメリカの大学が出しているブースに注目しようと思ったんですが、さほど収穫はなし。
ジャニス・ジョプリンやロジャー・クレメンスを輩出した地元、テキサス大学は不参加かな?
英、独、台湾などが国ごとにブースを出していました。
ブラジル、アルゼンチン、メキシコが出しているのもテキサスという地理的な特色かな。
この点、日本は国としては淡白でした。
日本は大学や公的機関がコーナーを構えていました。
東大の卒業生などによる出展を川原東大准教授に案内してもらいました。
KMDもちょいと出展。
みなさん遠いところお疲れさま。
どーもくん、バンコクのTokyo Crazy Kawaiiでお会いして以来ですね。
ここでも「NHKクールジャパン」オンエア中。よろしく。
ソニーのIoT学習システム「MESH」がデジタルコンテンツ協会DCAJのブースにありました。
往年のソニーらしいイノベーティブさを感じさせる商品です。
手ぶらで、周りの音を聞きながら音楽を聴いたり、音声指示で写真を撮ったりできるソニーのウェアラブル。
試作段階で公開し、ユーザの声を商品化に反映させるという。
その場としてSXSWはいいですね。
これもソニーらしい。力が戻ってきたかな?
サムソンはアメリカ最大の開発拠点をここオースティンに置くだけあり、プレゼンスも高い。
開発中のVRヘッドセットには長蛇の列ができていました。
韓国は政府・コンテンツ振興院KOCCAが大きなブース。
いつも熱心な組織です。
デジタル特区CiPと連携できないか、いま協議しているところです。
外の建物を借り切って日本をアピールしていたJAPAN HOUSE。
阪大・石黒教授(右)がアンドロイド(左)とともにご登場。
NTTの研究所がアソビシステムのコンテンツで3D展示。
等身大3D映像伝送を目論んでいるが、それをわかりやすく表現するためこうした、とのこと。
ポップ+テックこそがニッポン。がんばって!
オレ様がしばし乗り回していたトヨタEVのiROADがここにご出張。
オースティンの街を乗り回して見せびらかしたいな。
ぼくは「身体の拡張」に関するプレゼン。超スポとデジタル特区CiPについて。
ありがとうございました。
SXSW、熱気ではCANVASのワークショップコレクションのほうがあるし、街の活気では普段の渋谷・秋葉原のほうがスゴい。
ならば小規模でいいからこれを毎日CiPで開きたい。
そう思わせてくれたのが収穫であります。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年9月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。