高須院長、これでもあなたはまだ虐殺を支持するのか?

2016年10月04日 06:00

昨日のブログをアゴラで掲載して頂きましたので、是非、ご一読下さい。
ドゥテルテ大統領を支持する高須院長を支持できない

実は昨日Twitterで、高須院長とマジバトルになってしまい、自分でも驚きの展開になっていたのですが、さらに高須院長のTweetは理解不能、「こんな人だったのか?」と、仰天している次第です。

以下、Twitterでのやり取りなのですが、

好きとか嫌いとかの話じゃないし・・・

%e3%83%87%e3%83%bc%e3%82%bf

雇ってくれと頼んでもおりませんが。

%e9%9b%87%e3%82%8f%e3%81%aa%e3%81%84あなたはまだ虐殺を支持

残念ながら、依存症は病気なのでなくならないです。
お医者様ならどなたでもご存じのはずですが・・・

%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%a8%e3%81%97%e3%81%aa%e3%81%84

真面目におっしゃってますか?
というか、先生は虐殺を支持しているということですよね?

%e5%96%b0%e3%81%84%e3%81%b6%e3%81%a1

子供議論?失礼にもほどがありますよね。

%e5%8f%8e%e5%85%a5%e6%ba%90

というですね、私には全てがただの反応としか思えないやり取りがありました。

まぁ別にTwitterで本格的な議論ができるとも思えませんので構いませんが、それにしてもご自身の発言に対する影響力をお考えになったら、もう少し、深い考察があっても良いのではないかと思います。

ドゥテルテ大統領の大量虐殺について、高須先生は支持されているようですが、私は、麻薬政策はこのような非人道的なものではなく、ハームリダクションなどの考え方を取り入れて行くべきだと思っています。

日本ではまだこのハームリダクションへの抵抗感が強く周知されておりませんが、世界的な薬物政策の流れは、このハームリダクションに向かっています。

“ハームリダクション”とは、合法・違法に関わらず精神作用性のあるドラッグについて、必ずしもその使用量は減ることがなくとも、その使用により生じる健康・社会・経済上の悪影響を減少させることを主たる目的とする政策・プログラムとその実践。

ハームリダクションは、ドラッグを使用する人、その家族、そしてそのコミュニティに対して有益なものとなる、というものです。

国際ハームリダクション協会(International Harm Reduction Association) による見解

また、今回の虐殺により、フィリピン刑務所が満杯になり、非人道的な収容状態となっていますが(参照;超過密!定員800人の刑務所に受刑者3800人 フィリピン =AFP

そもそも、高須院長とのバトルになったTwitterの中にある、「他人のデータとやらばかりを受け売りして、綺麗事ばかり言う評論家は嫌いです」と書かれたTwitterの元になったものは、私がノルウェーのハルデン刑務所の再犯率のことを、申し上げたことを指しています。

このハルデン刑務所は、フィリピンの刑務所の真逆を行くもので、世界一人道的であると言われている刑務所です。

人道的に手厚い支援を与えることで、そして実際に、ノルウェイの再犯率は20%以下にとどまっているのです。

ハルデン刑務所については、こちらのブログに詳しく掲載されておりましたのでご覧下さい。
いたれりつくせりのハルデン刑務所

高須先生は、他人のデータを受け売りっておっしゃっていますけど、医学会だって、他人のデータの積み重ねで新たな研究結果が出され、方法論が検討されていますよね?
私は、日本他の世界の様々な国々で、このハルデン刑務所のあり方を、検討してみてはどうか?と考えています。

日本でもすでに、ハルデン刑務所には及びませんが、島根あさひ刑務所等で、こういった取り組みは始まっておりますし(島根あさひ社会復帰促進センター)、いっそ高須クリニックでも刑務所運営にのりだされてはいかがでしょうか?と、むしろお勧めしたいぐらいです。

麻薬犯罪であってもなんであっても、社会全体の利益を考えて行くべきであって、一時的な恐怖政治は、人権に対する配慮はもちろんのこと、犯罪者の更生という観点が抜け落ちています。

上記のブログの中にも書いてありますが、犯罪の原因となる、貧困や差別、虐待等の問題について、地域社会全体で理解し、受け皿を整え、環境を整備することで、再犯率はぐっと下がるのです。

フィリピンという国は深刻な貧困問題を抱えた格差社会です。
麻薬犯罪の根底には、この貧困と格差の解消という大きな政治課題があります。

また、フィリピンは、南シナ海問題で中国と突然和解し、その手打ちに、中国から薬物依存症者向けのリハビリセンター建設費の援助が約束されました。現在麻薬犯罪者に対し、超法規的殺人を繰り返しているのですから、この二つの動きは非常に矛盾しています。

この強権的な政策の発動の裏には、一体どんな政治的意図が隠されているのか気になる所です。

薬物政策は根気強く、社会全体で関わっていく必要があります。
ましてこのような人の命を軽んじる暴力的な解決方法は、決して容認できるものではありません。
多くの麻薬犯罪者が更生に成功しているということもまた、事実としてあるのですから。

長年に渡り、薬物依存症者の回復支援に携わっておられる、松本俊彦先生が、暴力的措置では解決しない旨を、端的に書かれております。

そう「ヤキ」なんかで解決はしないんです。
薬物依存症は罰では治らない(Synodos)

高須院長、これだけ申し上げても、あなたはまだ虐殺を支持されるのでしょうか?


編集部より:この記事は、一般社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2016年10月3日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
田中 紀子
一般社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑