蓮舫事件の世界史における重大性

2016年10月07日 18:00

10月19日から、連載「歴史に謎はない」のオフライン講座として、アゴラ歴史塾を開講します。当初、蓮舫問題は古代→近現代の流れに沿って第4回の予定でしたが、皆様の関心が大変高いことから初回にお話しすることにしました。この事件の内幕についての話も出来るだけします。

そこで、今回の講座で、なぜ、古代と近現代という組み合わせにしたか、蓮舫問題の本質は何かといったことを解説しておきます。

ともかく、今回の蓮舫さんの二重国籍問題は、事件の全体像が蓮舫さんの情報開示拒否で明らかになっていませんが、国籍選択すらしていなかったことの可能性が高まっています。それは、二重国籍であるだけでなく、日本人としての立場を優先させる意思表示をしたことが一度もないことを意味します。

仮にそうだとすればの話ですが、「華人としてのアイデンティティしかない中国籍の女性が国籍を偽って大臣となり、日本は中国につぐ二番目で良いと国民をいいくるめ、ついには天皇までコントロールできる宰相の地位を狙ったが、目前にして企みが露見し失脚した」と面白おかしくいわれてもおかしくない話ではないでしょうか。

これまで、一部の外国人がマスコミや経済界で過度な力を持っても大丈夫かとか、北京の政府の要求に弱すぎる政治家、財界人、マスコミ関係者などが多すぎるとかささやかな心配をしていたら、本丸が狙われ乗っ取られる寸前だったといっても過言でないわけです。

私は中国は本来、軍事的な膨脹主義にはあまり傾かない国だと思っています。ただ、王朝の勃興期には気が大きくなる傾向があり、それは、たとえば、漢の武帝、明の永楽帝、清の乾隆帝の時代です。習近平の中国はそんな時期にあると心配で、そういう気にさせないようにしっかり釘を打つことが大事です。

しかし、中国の恐ろしさは、むしろ、移民を送り込むことによって実質支配をしていくことです。沖縄なんぞ、現在の制度でも、中国がその気になれば、人口のかなりの部分を中国から帰化した日本人で占めることも可能になるでしょう。それは、尖閣諸島で領海を心配されることよりよほど怖いことなのです。

私はもともと親中派です。中国の経済成長を上手に生かすことで日本の経済をバラ色にすることもできると思っています。しかし、そのためにこそ、状況を日本人自身がコントロールしなければならないのです。そこを油断すると一気に本丸陥落になりかねないことが分かったのが今回の蓮舫事件だと思います。

そのあたりを、古代からの歴史について研究し、かつ、現実の中国や台湾との外交に携わった経験も踏まえて、論じて行きたいと思います。出版物やネットでは語れない部分が多くあります。内容をネットで公開しないオフライン講座であればこその話をしたいと思います。

ほかの回の話は、

第2回 朝鮮半島と日本の本当の関係

第3回 坂本龍馬の眼で見た幕末維新

第4回 日本国家のはじまり~神武天皇と卑弥呼の真実

です。

第2回の朝鮮半島との関係については、弥生人は半島から来たとか、半島が日本列島より先進地だとかいう神話を前提にした古代史はだめなのです。卑弥呼の時代でも、帯方郡と九州のあいだは未開地域だったことが魏志にも描かれています。それでは、半島の本当の姿はどうだったのか、それが、現代にどう繋がっているのか、一方、百済と日本の関係はどういうものだったかなどを解き明かしていきます。

第3回は坂本龍馬が何を考えて生きていたかを、客観的な資料から再現して、リアルタイムの視点から、アヘン戦争に始まるアジアの動乱とそこで日本がなぜ賢明な選択をしていったかを明らかにします。

第4回は、神武天皇とか卑弥呼の正体は、日本書紀も魏志倭人伝も正しいということできちんと説明できることを詳細に論じます。基本的には記紀は正しいのです。ただ、人の寿命を水増ししたから訳が分からなくなっただけです。

なお、テキストは、今週発売になった「最終回答 日本近現代史」「最終回答 日本古代史」です。購入いただくことになりますが、ご希望の方にはサインもいたします。人数が限られていますので、濃密なお話しが出来ると期待しております。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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