何もしないで「手取り家賃が毎月8万円」は悪いこと?

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不動産投資というと、30代から50代が投資家の中心というイメージがあります。しかし、私のコンサルティングやセミナーに来る方の中には、60代以上の既にリタイアしたシニアの方も多いのです。

以前相談を受けて、都心の中古ワンルームマンションを現金で購入したシニアの方から久しぶりに連絡を頂きました。定期預金で運用していた資金を不動 産に回すべきというアドバイスを受けて、約2000万円で文京区に中古物件を購入しました。毎月の家賃収入は管理費などを除いて8万円弱。年金と合わせて 充分な生活資金になり、さらに相続税評価額も金融資産より圧倒的に低くなりますから節税にもなります。その方がこう言ったのが印象的でした。

「毎月何もしないで、通帳にお金が振り込まれてくるのを見ると、何だか悪いことをしているような気になってくる」

定期預金では毎月数百円も入らない利息が、中古ワンルームマンションなら毎月8万円。毎月銀行口座に振り込まれるようになり、何もしないで世の中が 変わったかのような変化に戸惑っているようです。しかし何もしなかったのではなく、この8万円は2つの要素から得られたものと考えることができます。

1つはリスクに対するリターンです。預金とは違って、ワンルームマンションにはリスクがあります。空室になったり、家賃が下落したり、建物が劣化し て価格が下がるかもしれないといったリスクを取る見返りに、毎月のリターンを得ています。同じ不動産でもこれらのリスクは物件によって異なりますから、投 資対象の吟味が必要です。

2つ目はお金というリソースを有効に活用したことによるリターンです。リスクを取りたいと思っても投資する資金を調達できなければ投資できません。 自分が持っている金融資産を使うか、自分自身のお金を借りる力を使って投資できる人だけが、不動産投資をすることができるのです。投資資金の確保という ハードルを超えることで、有利な投資対象にアクセスできるようになると考えるとわかりやすいでしょう。

だから、毎月通帳にお金が振り込まれてくるのは、何もしていないからではなく、リスクを取って自分が持っている資金調達力を有効に使ったことから得られたもの。そう考えれば、罪悪感を持つ必要がまったく無いことがわかります。

このように不動産投資を上手に資産運用に組み入れることで、生活スタイルを大きく変えることができます。それは老若男女に関係ありません。明日の夜のセミナー(残席2名)や26日に開催されるお昼のセミナー(残席12名)と夜のセミナー(残席12名)でも、失敗しない不動産投資のための具体的な方法をお話します。トランプ大統領誕生で、2017年の投資環境がどう変わるのかなど、これから投資を始める前の不安がある方は是非いらしてください。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行います が、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。