僧侶に聞いた!神さま仏さまって本当にいるの?って聞かれたら

2017年01月01日 06:00
tada

写真は向谷匡史氏。ブログより。

恭賀新年。本年もよろしくお願いいたします!

お正月といえば、普段はなかなか会えない親戚や兄弟が一同に集まり、睦まじく過ごすことができる大切な時でもある。先祖の墓参りをしたり、おせち料理に舌鼓を打ちながら話に花を咲かせることも多い。もし、親戚の子供に「神さま仏さまって本当にいるの?」と聞かれたら、皆さまはどのように答えるだろうか。

実は非常に分かりやすい回答があるのでそれを紹介したい。『考える力を育てる 子どもの「なぜ」の答え方』の著者であり、浄土真宗本願寺派僧侶、保護司、日本空手道「昇空館」館長も務める、向谷匡史(以下、向谷氏)氏の見解である。

■例え話をしながらわかりやすく話す

向谷氏は僧侶ということもあり、子供から「仏さまって。本当にいるの?」と聞かれることが多いらしい。実際に道場でも多くの子供から同様の質問をされるそうだが、どのように答えているのだろうか。

「“いる”と答えれば、“どこに”と追い打ちをかけてきますので、最近は“ポケモンGO”を引き合いに出して、こう言います。『神さまも、仏さまも、ポケモンもいる!』。そうすると『エエーツ!』と驚きの声があがり、すぐに反論がきます。『ポケモンはスマホに登場するだけで実際はいないんだよ』と得意げに話します。」(向谷氏)

「私は『スマホの中にはポケモンがいるってことだろう?』と切り返します。『ポケモンは実際にはいなくても、スマホの中にいるということは、いることにならないかい?』『神さまも仏さまもそうだ。姿形が見えないということでは、そこにいないかもしれないけど、人間の心の中にはちゃんといる』と答えます。」(同)

ところが、このように説明してもなかなか子供には理解できないようだ。むしろ混乱する。そこで丁寧に諭す作業が必要になる。

「最初に次のように聞くようにしています。『お正月に、神社やお寺にお参りして、お願い事をしたことがある人いるかな?」。ほとんどの子供が『ハーイ!』と手を挙げます。私は『何をお願いするの?』と聞きます。『自転車!』『試合に勝つこと!』『私立に受かること!』、お願い事をそれぞれ口にしたところで、『で、誰にお願い事をしているの?』と聞きます。」(向谷氏)

「子供たちは『神さま!』『仏さま』と答えます。『そうだよね。じゃ、神さまも仏さまもいるってことになるんじゃない?』と話します。」(同)

■成長の血肉になるように諭しながら話す

そして次のように語りかけるそうだ。

「姿形は見えなくても、こうしたい、ああしたい、こうであったらいいなという心の願いの中に神さまも仏さまもいるってこと。お父さんやお母さんが病気になって手術するとき、“どうか無事にいきますように”と、神さまや仏さまにお願いするのもそうだね。助けてあげたいという心が、心の中の神さまや仏さまに手を合わせるんだ。」(向谷氏)

「神さまや仏さまにお願いをして叶うなら、誰も努力なんかしない。夢や願い事が叶う人というのは、“お願いします”とは言わないで、“頑張りますから、どうぞ見守ってください”と手を合わせるんだ。やってみればわかる。もりもりと自信が湧いてくるぞ。」(同)

これは方便ではない。仏教では「心外無仏」(心の外に仏さまはいない)と言うそうだ。教義はさておき、向谷氏の言葉を引用すれば「神仏の存在を問うな。おのれの心に神仏の棲まざるを問え」ということになる。

神仏のとらえ方は、子供の成長にとって血肉になるように話して聞かせたいものだ。なお、本書は子供向け教育に書き上げられたものだが、ケースにリアリティがあることから大人にもお勧めできる。上司のコネタとしても役立ちそうだ。多くのケースを理解することで物事の正しい道筋を見つけられるかもしれない。

尾藤克之
コラムニスト

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