岩手ご当地超人スポーツとは!

2017年01月05日 11:30
「岩手発・超人スポーツプロジェクト」。「ご当地超スポ」開発プロジェクトの発表会が盛岡で開催され、4種目の新スポーツが発表されました。今年、岩手国体が開かれることもあり、この地がご当地超スポ第一号として手を挙げたんです。
超人スポーツは2020年の世界大会に向け、これまで10種目ほど開発が進められています。ただ超スポは、スポーツと技術と文化のかけあわせ。となると、地域ごとに異なる文化に根ざしたスポーツがあるはず。今回はその第一弾です。
その1、ロックハンドバトル。知事賞を獲得。岩のような大きな腕を装着し、腕どうしをぶつけて、腕についた小岩を落とす。悪鬼「ラセツ」にとりつかれた人を浄化する、という地元・三ツ石神社の伝承がモチーフ。
岩の手だから岩手、いや逆か、この腕が10kgあって、闘う超人感がハンパない。岩手大学+慶應義塾大学の学生たちの混成チーム。
 
まずはマンガ家志望の学生がマンガを描き、その世界観をスポーツに転化したものです。超スポのポップカルチャースポーツ開発という志向をやりきったところがおもしろい。
 
その2,マタサブロウ。手元の装置で空気を噴出=ブロウして、大玉を浮かしつつ、操縦して運ぶ。宮沢賢治「風の又三郎」をこう解釈したか。どっどどどどうど。
 
ポータブルなブロウの装置と、大玉のヘリウムガスの密度に開発の苦労があったとか。ゆるいようでいて、キラリと光る技術。どどうどどどう。
 
その3、クライミング・ザ・ウォールズ。壁のベルトを腕だけで動かし、2人で速さを競う。チーム名「壁人間」。これ、スグ商品化できる。株式会社「壁人間」を作り、1台400万円で来年10台売るところから始めよう!
 
その4、トリトリ。3機の小型ドローンでゴールを目指す。守る側は大型ドローンがぶらさげる網で、小型機を捕まえる。サッカーのPK戦のような競技。「銀河鉄道の夜」に登場する「鳥捕り」という人物の具現化。
 
首相官邸にドローンが落ちて、東京では大きいドローンを飛ばす規制がキツくてやりづらい。岩手なら知事の前で堂々とできる。ここでドローン名人を育てましょう。そしていずれ、首相官邸前でこの競技を開催しましょう。
シンポも開催。達増拓也岩手県知事、ふじポンさん、稲見昌彦超スポ共同代表・東大教授、南澤孝太超スポ事務局長・KMD准教授とともに登壇しました。どの種目も、超人度、スポーツ度、地元度が高く、参加されたみなさんに感謝です。
 
学生、先生、企業のかたがたが混成チームを作って開発と改良を重ねる。その活動を岩手県庁=行政がバックアップする。ご当地超スポのこの成功は勇気を与えてくれます。「岩手メソッド」と言っていいでしょう。
 
2020にはオリとパラに並び、超スポ世界大会を開きたい。それは東京でなくてもいい。岩手に超スポスタジアムを作ってもらえませんか?と言ったら、達増知事は「そうしましょう!」と断言。言ってみるもんだね!
達増知事によれば、観測史上初めて東北に上陸した台風10号の被害は甚大で、通常なら国体も返上かという状況だが、東日本大震災を経験し復興中ということもあり、なんのこれしきとふんばっているとのこと。みなさんに頭が下がります。

 

岩手発の超スポ開発。今回の成果を正式種目にまで練り上げていただくとともに、新種目を開発し続けてください。そして近未来、あの動きは岩手から始まったんだよね、と言われるようになってください。お願い申し上げます。

編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年1月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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