小池さんは断酒。願掛けあれこれ

早川 忠孝
小池@170104@都庁仕事始め

都庁職員への仕事始めの訓示に臨む小池知事(都庁サイトより:編集部)

皆さんもおやりになればいいだろう。

小池さんは7月の都議会議員選挙に勝利するまでアルコールを断たれることにしたそうだ。

かつて私の法律事務所に所属したことのある弁護士は、司法試験の受験生の時に、司法試験に合格するまで片眉を剃り落としたなどと聞いた覚えがある。

もう何十年も前の話なので、ご本人がそうしたのか友だちがそうしたのか、実は今となっては定かではないが、人は自分にとって大事だと思う目標を見付けた時は、無我夢中でその目標の実現に向かって邁進する、そして目標の実現にとって妨げになりそうなこととは一切縁を切る、ということなのだろう。

本気になった人は、平気でそういうことをする。

小池さんがアルコールが好きなのかどうか分からないが、あえて断酒宣言をするというのは、それなりにアルコールとの親和性が高かったのだろう。
好きなお酒を断つことに決めた、と言えば、誰でも、お、これは本気だな、と思う。

小池さんは、願掛けをされたわけだ。

なんとか、小池さんの願いが実現しますように。
私は、そう祈っている。

願掛けには、色々なスタイルがある。
小池さんのように、好きなものを断つというのがその一つ。
もっとも、私の場合は、特に何かを断つ、というようなことはしない。

私の願掛けは、どちらかと言うと、何かをする方だ。
例えば、毎朝の駅頭での挨拶。
例えば、毎日のラジオ体操の指揮。
例えば、毎日3本のブログの執筆。

選挙期間中の朝の駅頭は誰でもやれるだろうが、選挙に関係がない時の朝の駅頭は、やろうとしてもまず長続きしないものである。
3日坊主という言葉があるが、如何にも決心が固そうに見えても大体の人は3日ぐらいで止めてしまう。
私の知人で市長になった人は、結構頑張って30日間駅頭に出続けたと言っていた。

もっとも、30日経っても大した手応えがなかったので馬鹿らしくなって止めた、と言っていたが、頑張り屋さんでもそんなものだ。

世の中にはお百度参りという言葉があるが、願掛けのつもりで駅頭に出るようになると結構長続きするようになる。
選挙に出るつもりがある人は、何かの願掛けを去れたらいい。
どの選挙に出てももはや絶対に落ちそうにもない小池さんでも、アルコールを断つという願掛けをされている。

本気で選挙に出るつもりがあるのだったら、それなりの覚悟を具体的に示されることだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。