小池さんに悔いが残っているとしたら、2016年の流行語大賞に「都民ファースト」という言葉がノミネートされなかったことだろう。
私も「都民ファースト」という言葉は「アメリカファースト」と同様に、どうも腹に落ちにくいのだが、しかし小池さんが都民ファーストを掲げて、既得権益を貪っているのではないか、と囁かれている人たちに敢然と立ち向かっていった政治姿勢は高く評価している。
昨年7月の都知事選挙で見事な勝利を飾り、今は東京都政のトップの座に就いておられるが、これからもその政治姿勢を貫いていただきたいと思っている。
まあ、小池さんは当分は「都民ファースト」でいいでしょうね、というのが現時点での私の感想だ。
少なくとも、今年の7月の都議会議員選挙が終わるまでは、都民ファーストのスローガンでも大丈夫だろうと思っている。
小池さんがこれからもっと力を付けるためには、どうしたらいいだろうか、などということを考えている。
やはり、信頼できる仲間、尊敬できる同志を増やして、かつ将来を託せる後進を育てることですね、というのが私の結論である。
希望の塾は、その第一歩だろうと思う。
どの程度の人たちが集まっているのか、まだよく分からないが、そこそこのところまでは行っているのだろうと思う。
いい人が集まっていますように、と願っているが、ひょっとしたら希望の塾の外にも信頼できる仲間、尊敬できる同志、将来を託せる後進の人たちがいるかも知れないから、小池さんは出来るだけその目を大きく見開いて、周りをよく見渡していただきたいものだ。
7月の都議選が小池さんにとっての正念場になることは、間違いない。
この都議選こそ「都民ファースト」の名前を轟き渡らせる絶好の機会である。
小池さんは、東京大改革に賛同する都議会議員には、どこの政党に所属していても推薦を出す、らしいぐらいの観測が流れているが、小池さんはすべての選挙区に「都民ファースト」の候補者を擁立するくらいでないと本当の力を獲得できない。
まあ、3月になってから決めればいいことだが、「都民ファースト」の公認候補がすべての選挙区に立候補するようになれば、自然に相乗効果が上がってくる。
都民ファーストを名乗らない候補者は割を食うだろうが、これは仕方がない。
こんな話を聞いたら怒り出す人もいるかも知れないが、これはあくまで小池さんを側面的にバックアップしようとしている私なりの提案でしかないので、聞き流していただいて結構だ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年1月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。