運命背負いイスカンダルで

2017年03月09日 11:30

この男、エイドリアン・チェオクという。かつてKMDの同僚であった。いまロンドン大学の教授と兼務で、「イスカンダル」にて運命背負いSEX ROBOTの開発をしている。怪しい友人であります。
イスカンダルはいま旅立つ宇宙の彼方ですが、それは「ジョホールバル」地域を開発するマレーシア政府のプロジェクト名でもあります。98年W杯の初出場を野人岡野が決めた歓喜の地、シンガポールから車で30分の隣接地、ジョホールバルは開発ラッシュなのです。
マレーシア政府はここにシンガポールの3倍、東京都に匹敵する面積の開発構想、イスカンダル計画を2006年から20年計画で進めています。香港と深センの補完都市構想にモデルを置いて、シンガポール+イスカンダル圏を作るという大構想。
大学、病院、電子・機械等の工場のほか、ハローキティタウンやイオンも進出しています。レゴランドもあります。その右側に隣接するのが、エイドリアンが所長を務めるイマジニアリング研究所。
イマジニアリング研究所はマレーシア政府等が設立したデジタルメディアの研究機関で、大阪大学、ロンドン大学、マレーシア工科大学等と提携しています。ギリシャ、カナダ、ロシア、イタリアなど多国籍の研究員がいます。来てみたらオマエも一員だと言われました。
SEX MACHINEチェオクの学生たちに研究デモを見せてもらいました。舌に電気信号を加え酸っぱさを伝えたり、熱で甘みを伝えたりする。味のデジタル化や~。完成したらバーチャルレストランを開設するという。
鼻に突っ込むデバイスに周波数やら何やらを送り匂いを伝えるシステム。まだ人体では試していないという。誰が最初に試すかモメている模様。好き、こういう研究。
チューするとくちびるにリアリティーが互いにネットで伝わるデバイス。
思いついたものを「実装する」ことは、尊い。
ここにはインキュベーション施設もあり、研究開発・人材育成・起業支援のエコシステムを強く意識しています。ぼくらのデジタル特区CiPとジャンルも仕組みも共通してまして、協業できないか可能性を探ります。
先日、豪州の学会で講演したエイドリアンの写真を見たら、裃すがたでした。豪州に着いたら、着られるものが直前に東京のドンキで買ったパーティー衣装しかなく、それでしゃべったという。パンクやの~
エイドリアンに連れられ、マレーシア工科大学の授業で一席。この大学、アジアのランキングで慶應の50位ぐらい上位。「慶應のエラい人に、ランキングどうやって上げるのって聞いたら、国内順位しか興味がないんだって。スゴいね。」って言われた・・・
ところで隣町、シンガポール。東京湾の再開発でもあるCiPの参考とばかり訪れているのですがね、
東京湾の夜も2020にはこんな感じになっていてもらいたいもんなんですが。倉庫ばかりじゃなくて。元はシンガポールも倉庫ばっかりだったそうで。
さて、今回のサイネージは空港の36面、この1点にしときます。
ニッポンの食はずいぶん市民権を得た模様ですが、
屋台のこの店がミシュラン一つ星に輝いたことに地元民は沸いていました。

編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年3月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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