民進党ももっと強かであれ

民進党サイトより(編集部)

民進党の建て直しが難しいのは、民進党の主流派がどこにいるのか、誰が本当の司令塔なのか外部の者には一切分からない、というところだろうか。

かつての小沢民主党であれば、小沢一郎氏をその気にさせれば民主党は一枚岩のように動くようなところがあったが、今の民進党は誰が動かしているのかよく分からない。普通なら党首の蓮舫さんだということになるはずだが、蓮舫さんが一人シャカリキになっても組織としての民進党がどう動くのか見えてこない。

それでは幹事長の野田さんが民進党を動かしているのかしら、と思っても、特に民進党が目立って何か特別の動きをしているようにも見えない。10人程度の小さなグループがあちこちにあるようだが、それぞれのグループに特別の力があるようにも思えない。

民進党は、全体として眠っている。
一人一人の国会議員はそれなりに自分の存在をアピールしているように見えるが、まあ、バラバラ感、パラパラ感は否めない。

こんな風にだらけていいのかしら、と思うが、今のところ打つ手がないようだ。
どなたも知恵らしい知恵を出していないように見えてしまう。

一方の自民党の方は、自分たちの塊を何とか大きくしようとそれぞれに頑張っているように映る。
最近の麻生派や山東派、谷垣派の一部の動きを見ていると、とにかく大きくまとまろうとしているように映る。
二階派は、独自の塊を作ることに懸命である。

大きな塊を作ろうとしている自民党と較べてしまうと、民進党の皆さんはどんどん小さくなる方を選んでいるように見える。
もっと大きくなるために民主党という組織から民進党に衣替えをしたはずなのに、現実にやっていることは小さくなることばかり。いずれ、一人一派ということになってしまうのじゃないかな、などと思われるグループさえある。

気の毒だなあと思わざるを得ない。
然るべきリーダーがいないと、こんなことになる。

まあ、若い方々が、横に手を繋ぐことですね。
私が、外野席から言えることはその程度である。

それなりにいい人がいることは確かだが、民進党の最大の問題点は次のリーダーになる人がいないことではないかしら。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年5月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。