決断という政治の業:豊洲移転問題によせて

2017年06月03日 11:30

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

今期最後の都議会定例会

昨日は東京都議会第2回定例会で代表質問・一般質問が行われました。自民党からも共産党からも市場問題を決断すべきという意見が小池知事へと出されました。知事は総合的に判断するという姿勢を崩していませんが、このままだと都議選前の意思表明は無さそうな雰囲気です。

政治の覚悟

さて、私たち都議会自民党は豊洲市場への移転に向けて、都民のみなさまに安心していただけるよう、情報の発信に努めてまいります。

地下水の問題、品質と衛生管理など、市場移転をめぐる論点は多岐にわたります。それぞれの論点については様々な機会にお話しさせて頂いてきましたので、今日は私が考える政治の覚悟について所見を表明させていただければと思います。

自民党へのご意見は連日受け止めて

豊洲市場への移転を推進する私たちに対するご批判の声、真摯に受け止めています。また、移転をすることによって不利益を被るというお怒りの言葉も重く胸に刻んでいます。その上で数十年に渡る真剣な議論、昨年来再度浮きあがった問題点に対する検討を集約し、私たちは「豊洲市場への移転」を推進していくということを決めました。

有権者の皆様の思いを乗せて

およそ物事を進めるにあたり、全方位、全ての関係者が100%希望を満たすということはほとんどないと思います。

しかし私たちは、「私たちに議論をし、決断をすることを託してくださった都民のみなさま」のために最善の道を模索し、決断をしていく使命を帯びています。その帰結として痛みを伴う人々もいる、怨嗟の声を受けることもあります。そのような声を聞くと、私たちは立ち止まって議論します。本当にその決断は、私たちに力をくれた人々のためになっているのだろうか、と。私たちは事実に立ち返り、新たな事実があれば検証し、最善の道を選択し、進んでいきます。

業を意識し

そして、決断により不利益を得る方々の痛みをわが身に引き受けること。それは決断し実行することを託された議員一人一人が本当に大事にしなければならない業のようなものであり、宝であると思います。

決断によって負わせてしまった痛みを和らげ、むしろそれが前向きな転機になるような施策を考えること。引き受けた痛みは次の決断と行動への指針となり、私たちを助けてくれます。

政治決断の重さ

私が政治を学んだ保守政治家の大立者から「政治とは決める事。」で「決めるとは反対側の立場の方の思いを一生背負う事。」つまりは「決める事は泥を被る事」だと言われて参りました。しかし、政治決断の場合はその内容が重ければ重い程、直に答えは出るものではなく、時間が経った時に歴史が証明するものだと言われてきたのです。

民主主義は合意形成

また、ワシントンでアメリカ政治を学んだ際には、ジョージ・ワシントンはじめ建国の父達が苦労して作り上げた「合意形成のシステム」に関心したものです。今回の市場問題は、いずれにせよ市場関係者による合意形成が最大の課題になります。

議論を尽くし、決断をする。そして、前に進んでいく。おもねらず、粛々と。引き受けた痛みを抱いて。


編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2017年6月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。

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川松 真一朗
東京都議会議員(自由民主党、墨田区選出)

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