Adobe、日本の若年層(12-18歳)に関する衝撃的な調査発表。
あまりのことにつき、報告します。
「日本のZ世代は世界に比べて「創造的」ではない?」
http://www.adobe.com/jp/news-room/news/201706/20170629-japan-gen-z.html
「自分は創造的か」
米47%、独44%、英37%、日8%。
日本の若者だけが自分を創造的だと思っていない。
「将来、何かを「作る」仕事をしている」
米83%、英75%、独70%、日43%。
日本の若者だけが創造する仕事に就こうと思いっていない。
「創造性が求められる仕事や職業はたくさんある」
米77%、英75%、独73%、日31%。
日本の若者だけが創造力に期待をしていない。
「将来に向けて準備ができている」
米73%、独61%、英49%、日16%。
日本の若者だけが将来を向いていない。
「将来の職業におけるネット上の行動の重要性」
米81%、英80%、独73%、日39%。
日本の若者だけがネットの力を重視していない。
「アクティブラーニングや実習・演習が効果的」
米78%、英65%、独43%、日35%。
日本の若者は旧来の暗記型教育でよいと考えている。
総じて言えば、自分は創造的ではなく、創造する意思も可能性も見出していない。
ネットの力も重視しておらず、旧来の暗記型教育でよいと考える。
いか~ん!!!!
昨年のAdobeの国際調査で、世界から創造的と見られているのに自分はそう思っていない姿が浮き彫りにされショックを受けたところでした。
各国の大人に対する調査でした。
「創造的なんだけど創造的じゃない日本」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2017/05/blog-post_22.html
しかし今回のは、もっと暗澹たる気分になります。
次を担う若者層の認識であり、マンガ・アニメ・ゲームやネットでクリエイティビティを育んできた、ポジティブな自画像を描いている、と期待する層のことだからです。
19世紀までの農業社会=土地。
20世紀の工業社会=資源。
どちらも「持たざる国」の日本は、それを戦争に求め、敗れた。
21世紀の情報社会=創造力。
その「持てる国」になるにはどうする。
持つ「意思」と「教育」だと考えます。
どうすれば若年層に「創造」の意思と可能性を持たせられるか、考えません?
Adobe様に指摘されるまでもなく。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年7月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。