蓮舫氏記者会見で記者が聞かなかったこと

2017年07月20日 06:30

蓮舫氏の記者会見についてアゴラに記事が多く掲載されている。僕も先週記事を載せたが、残念ながら記者会見では取り上げてもらえなかった。それは「蓮舫氏が国務大臣として国益を損ねる行為をしたのではないか」という疑問である。

産経新聞の書き起こしには次のような質疑が掲載されている。

質問:首相になる可能性がある中で、例えば南シナ海で海上自衛隊の護衛艦と台湾の船がぶつかって事故が起きたとき、日本の首相として国益のためにやるだろうか。疑念もあるかと思うが、どうするか

回答:愚問だと思う。日本人のために次の世代、日本の子供たちのためにいい日本を残したいと思って政治家になっているので迷うことなくわが国の国益を考える

なぜ記者は仮定の質問をしたのだろうか。先の記事に書いたように、蓮舫氏が内閣府特命大臣在任中に尖閣諸島中国漁船衝突事件が起きた。これについて、9月14日の記者会見で蓮舫大臣は「いずれにせよ、領土問題ですので、私たちは毅然とした日本国としての立場を冷静に発信するべきだと思っているし、感情論に陥るべきではないと思っています。」と発言した。この発言が政府の立場に反していると批判を浴び、9月17日の記者会見で蓮舫氏は発言を修正した。

尖閣諸島はわが国の領土であり、尖閣諸島をめぐる領有権の問題は存在しないというのが、我が国政府の立場である。しかし、蓮舫氏は一時的にせよ「尖閣は領土問題」と発言したのだ。

問題が存在しなければ交渉の余地はない。問題が存在すると認めることは交渉につながるが、どんな交渉も妥協によってしか終わらない。つまり、問題が存在すると日本が認めた瞬間に、尖閣に何らかの権利を得ることが中国に約束されるのだ。こんな国務大臣が日本にいることがわかり、中国政府は喜んだに違いない。

まさに国益が損なわれる瀬戸際だった。不勉強だったと言い訳するかもしれないが、事件の際に「迷うことなくわが国の国益を考えた」とは思えない。蓮舫氏は外交安全保障担当の大臣ではなかったのだから、記者会見で言及する必要はなかったし、そのほうが国益にはプラスだった。

なぜ、18日の記者会見で記者は仮定の質問をしたのだろう。過去について質問すれば、もっと迫力ある質疑になったのに残念だ。

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