森永卓郎氏、室井佑月氏の平和主義を“絶賛”する

2017年09月04日 12:00

安全保障を巡る発言が炎上した森永氏と室井氏(公式サイトより:編集部)

森永卓郎氏が「戦力を持たずに、世界中に経済援助すれば攻めてこない」といい、室井佑月氏が「やられてもやられても、やめて下さいっていっている方が良い」と発言して炎上している。

森永卓郎「戦力を持たずに、世界中に経済援助すれば攻めて来ない」・室井佑月「やられてもやられても、やめて下さいって言ってる方が良い!」(※動画あり)|Share News Japan

森永氏は、全財産を寄付して経済援助に充てても後悔しないだろうし、室井氏もどんなむごい仕打ちも受け入れてくれるだろう。ぜひ、まず模範を示されたらよい。

しかし、この人たちは朝日新聞や多くの野党政治家よりはベターだと思う。なぜなら、憲法第9条と戦後平和主義が日本に危険をもたらすことを認めているからだ。

日本人でごくわずかしか彼らを支持しないから、政策決定に影響を及ぼさない。やっかいなのは、第9条のお陰で日本の平和や経済や人権が守られるという功利的で現実性のないことをいう平和主義者だ。彼らの釣り針には釣られる日本人は何十パーセントもいるのが面倒なのだ。

いつも書いているように、憲法第9条や平和主義は、日本の侵略は防止できるが、外国による侵略については、これを誘発する。そうでないというのは、多額の札束をこれみよがしに持ち歩いたり、挑発的な服装で治安の悪い道を歩いたら、その度胸と人の良さに圧倒されて誰も手を出さないというようなものだ。

ただ、無抵抗主義なら、それなりに価値がある。日本人が死滅し国がなくなっても平和主義を貫いたということで世界史に名声を残せるだろう。

もっとも、そういう行為が凶暴な悪者に利益を与えたという批判も、免れないだろう。第9条の平和主義は、世界各国がそれに追随するきっかけになってこそ価値があると私は思うし、そこの国も追随してくれないのは、評価されていない理想だったというのが戦後70年の総決算だ。平和主義が、それが後悔すべきことになる見本を示しても世界人類に貢献する事はないのではないか。

誤解だらけの平和国家・日本 (イースト新書)
八幡和郎
イースト・プレス
2015-10-10

 

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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