障害者と選挙:合理的配慮はどこへ行ったの?

障害者と選挙

先の衆議院選挙のことです

投票日は県外で仕事があったため、秘書を連れ立って期日前不在者投票に行ってきました。投票場所は最低限のバリアフリーとなっており、スムーズに中に入れました。

入口で何か書くようですが、何かわからずにいると、選挙管理委員会の方が「代筆してよろしいですか?」と言われました。代筆されようとした紙が、選挙当日行けない事情がある宣誓書を書くとわかつたのは、自ら秘書を通じて「紙見せて」と言ったのちで、私への説明はありませんでした。

さて、投票方法ですが、秘書と選挙管理委員が協議して、選挙管理委員が候補者や政党の書かれた紙を指さし、私が頷く方法になりました。しかし、私の車椅子が大きく投票台に入らないため、指さしは部屋の真ん中で行なわれました。覗かれないかヒヤヒヤでした。

最後に裁判官の弾劾ですが、選挙管理委員が「わかるかなぁ」とボソッと言ったのを聞き逃しませんでした。車椅子でガーゼを咥えて、手も動かせないし一言も喋らない私の姿を見たら、理解力に疑問を持つのも無理もありませんが、悲しかったです。

円滑な運営をしたい心情は理解しますが、例えば入口で障害の程度を聞いてもらい、何が出来て何が出来ないか確認した上で、合理的配慮いただけたら嬉しいです。

 

株式会社まんまる笑店
代表取締役社長
恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2017年10月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。