受験・就活・結婚なしの小泉進次郎は“一人前”でない

2017年11月23日 20:00

小泉進次郎を欠点のない政治家とか誉める人がいるが、受験や就活も結婚もしたことない人間が、一国のリーダーが務まるのであろうか。

小学校から大学までエスカレートで受験の苦しみも経験せず(横須賀に近い横浜市の関東学院。青学とか明治学院に似たカラーの温和なミッション系だ)、就活も宮仕えして組織で働いたこともなく、結婚も子育てもしていない。

もちろん、いずれは良いパートナーと出会い、家庭を築かれるのだろうと思うが、要は、普通の人が人間として悩み成長していく上で必要な苦労を経た経験がゼロの人間が良い政治家になれるのだろうか?私は普通には難しいと思う。

同じように才能はあっても安倍首相が第一次内閣でもうひとつだったのも、一般的なライフステージで向き合う試練や困難を経た経験が少なかったことに原因があったと思う(学校も小学校から大学までエスカレーターであり、就職も独力だったのか疑問が残る)。

小泉進次郎は、両親が離婚して祖母と叔母に育てられたわけだが、お祖母ちゃんや叔母さんは、母親よりは甘い。それで素直に育つこともあるが、やはりデメリットもそれなりにあるのではないか。

もちろん、「こういう経験がないとダメだ」とまではいわないが、普通にはそれなりに苦労したほうが、人間は強くなるし、危機にも強くなる。かつて、EUの父と言われるジャック・ドロールは「どん底の生活の経験がない人は、リーダーに向かない」と述べたこともある。

小泉氏は、これから、難しい仕事をして、挫折も経験し、恥もかくべきだ。特に、海外で厳しい試練を受けるべきだ(海外留学の経験はあるが、政治家の仕事として)。ダボスで演説するのもよし、外国との交渉を経験できる閣僚もよし、そういう仕事のなかで真価が問われ人間が磨かれる。人事も経験すべきだ。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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