白鵬の肘うちは富士桜の得意技だったらしい

2017年12月07日 13:30

白鵬の肘を使ったかち上げに批判が高いが、現行の規則では禁じ手ではない。危険度の高い技を制限、禁止するのは賛成だが、それは、個別の技を論じるのでなく、全般的な見直しの中で公正に危険度が高いものを選んで、禁止するというプロセスを踏むべき問題である。

それでなければ、個別力士ねらいうちの嫌がらせに過ぎない。肘うちについては、危険という人もいるが、本当に特別に危険なのかといえば、休場につながるような大怪我の原因になるのは他のタイプの技でないか(とくに四つから一緒に倒れ込むようなケースではないか)とも思うし、白鵬の特異な技かといえば、『昭和の時代のNHK相撲中継の解説で、先代佐渡ヶ嶽親方が「富士桜の突っ張りは手の平ではなくて、手首からひじの部分が当たるから効果がある」と称賛していた』というような指摘もあり、白鵬を狙い撃ちした批判の疑いもある。

はたして、禁止すべき優先度が高い危険性や不適切さがあるかはにわかには納得できないので、私の意見は全面的な禁止技の見直しのなかで議論すべき問題だということだ。

サポーターをまいた肘でという批判もあるが、それも、白鵬に特化した議論でなく、サポーターの使用について一般論として規則を改定すべき問題だ。

それから白鵬の発言の言葉尻をとらえて、「勝ちさえすればよい」などと白鵬が言っているという人がいるが、日本語を母国語にしない人の発言の言葉尻をとらえるなど、日本人としてあってはならない。日本人が外国でして批判されたら、悔しいと思うようなことは日本人も外国人にしないほうがよいと思う。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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