シンガポールのインキュベーション施設

2018年03月05日 11:30

シンガポール国立大学NUSを訪問しました。
慶應義塾大学KMDとの共同研究機関「CUTEセンター」の入るビルの1Fに置かれたインキュベーション施設「HANGAR」。
NUSエンタープライズという組織が運営する起業支援センターです。
学生・卒業生が利用するシェアオフィス+起業活動コミュニティ。

大学がこういう施設と組織を運営しているのは強い。
ただ、ぼくらはポップ&テック特区CiPで、大学の枠を超え、こういう場を用意したいと考えています。
連携しましょう。
ぼくは同様のインキュベーション施設を、サンフランシスコ、ソウル、パリ、大阪など各地見て回り、提携話を進めつつ、いよいよCiPとしての設計をする段階となりました。
負けない場づくりをしたいと考えます。
続いて「Blk71」を訪問。
NUSに隣接するAyer Rajah工業団地にあるインキュベーション地帯です。
世界で最も起業家が密集する場とも呼ばれます。
250のスタートアップ、40のインキュベーター+ベンチャーキャピタルが集まっていて、NUSがエンジンになっています。
こういうコミュニティのコアに大学が座っているのはいいですね。
スタンフォード大学がシリコンバレーに果たすプラットフォーム機能と同様です。
日本はとにかくこうした大学の機能が弱い。焦り続けております。
6つのインキュベーションビルが置かれた右向こうの高い建物には政府機関が入り、その左側のビルは仏INSEADのシンガポール校。
産学官が密集する起業エコシステムです。
ポップ&テック特区CiPの思い描く起業エコシステムのイメージに近いです。
その脇にある屋台スポット。
カフェ、バー、フードコート。
趣味が合うなぁ。
1970年代に始まったBlk71は、NUSが主導しつつ、サンフランシスコやジャカルタにも展開中。起業の「エコシステム」という言葉を強調していました。
ここでRed Dot Droneというドローンレースのデータ・オーバレイ技術の会社を立ち上げたAkira Hirakawaさん。
たまたまお目にかかりました。
ドローンレースはぼくら「超人スポーツ」も進めている競技であり、「eスポーツ」とも連動していく有望な領域。
ご一緒しましょう。
ちなみにNUS、前回訪れた時の顛末はこちら。
「十年ぶり、シンガポール。(下)」
こちらはマレーシア・ジョホールバルの開発拠点「イスカンダル」にある国立「イマジニアリング研究所」。
SEX ROBOTを開発するマッドな研究者エイドリアン・チェオク所長のもと、ぼくは客員研究員を務めています。ごぶさたです。
イスカンダル、前回訪れた時の顛末はこちら。
「運命背負いイスカンダルで」
研究+教育+インキュベーションを併せ持つ産学官連携拠点です。
ポップ&テック特区CiPと類似した開発構想でして、CiPとの連携策を練っています。
こっちでキスしたくちびるの感触が、あっちのくちびるに伝わるデバイス「キッセンジャー」。
大マジメなコミュニケーション研究はあちこちで物議をかもし、この翌週のオーストリア・アルスエレクトロニカに出展です。
すっぱい味を電気刺激で発生させるデバイス、甘い味を温度変化で感じさせるデバイス、ニオイを鼻に周波数を突っ込んで感じさせるデバイスは相変わらず研究が進められていました。
これは8本のボトルからデジタルでニオイを発生する装置。
全く、こいつらは。
磁力でモノを空中に浮かせ、位置を固定するシステム。
なかなか強力でした。
研究+教育+インキュベーション。
さて、ここと一体どういうプロジェクトで協働してまいりましょうかね。
シンガポールとイスカンダル、じゃまた近いうち。

編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年3月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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