「勉強しなさい」は子どものやる気をそぐ悪魔の言葉!

2018年03月10日 06:00

突然ですが、「勉強しなさい」と言わずに成績を上げる方法を知りたくはないか。勉強が苦手な子どもや、一度勉強嫌いになってしまった子どもにやる気を取り戻し、勉強がしたくなる方法とはなにか。今回は、『勉強しなさいと言わずに成績が上がる!すごい学習メソッド』(永岡書店)を紹介したい。

著者は、藤野雄太さん。ナディア・コマネチなどを育てた「伝説の体操コーチ」、カロリー夫妻の日本人唯一の弟子である故・野村るり子氏に師事。子どもの才能を開花させる指導法を塾経営者や母親に伝えるための個別指導塾を運営している。

「勉強しなさい」は言ってはいけない

以前、子ども向けEQに関する事業を展開している際、子どもが何をきっかけに勉強を好きになるか調べたことがある。結果は、知的好奇心が刺激される勉強は好きになるというものだった。運動神経の良い子どもに体育嫌いは少ないし、昆虫採集が理科好きに結びついたり、読書が国語好きに結びつくといえばわかりやすい。

「ダラけている子どもを見ると、ついお母さんは言っててしまいますよね。愛するわが子の将来を思えばこそ、当然のことだと思います。この言葉を言ってしまうお母さんの気持ち、とてもよくわかります。しかし残念ながら、この言葉はなんのメリットも生み出しません。逆に、子どもの勉強嫌いを加速させてしまいます。」(藤野さん)

「『勉強しなさい』と言われて、『よっしゃ。勉強する気になってきたー!』なんて思う子どもはまずいないからです。人間は周りからの指示、強制を嫌う生き物です。これは大人も子どもも共通です。自介で主体的にやると決めたことにはやる気が高まりますが、人から強制されることには、なかなかやる気が起こりせん。」(同)

つまり、「勉強しなさい」は、頭ごなしに子どもの言い分を聞かず、決め付けた態度をとることから嫌気を感じてしまうのである。知的好奇心が刺激されることもないから、このまま勉強嫌いになってしまう可能性が高くなる。「勉強しなさい」と言い続けられることにより、条件反射を起こすようになってしまう。指示、強制は好ましくない。

勉強のために遊びを制限してはいけない

勉強嫌いの子どものお母さんたちに共通すること。それは、子どもの遊びを制限し過ぎていることです。とくに、中学受験や高校受験を控えた受験学年のお母さんたちによく見られる傾向だと、藤野さんは解説する。

「確かに、大事な受験シーズンですから、遊びを制限して子どもを勉強に集中させたい気持ちはわかります。ある意味、親として当たり前の行動かもしれません。しかし 自分から勉強する子どもを育てるには、必要不可欠なことがあります。それは、『何かひとつ、好きなことに打ち込んでいること』です。」(藤野さん)

「小学生ならば趣味やゲーム、習い事、中学生であれば部活など、何かひとつでも自分が好きなことに打ち込んでいる子どもは、心のエンジンがちゃんと育っています。心のエンジンとは、いざというとき、力を発揮できる力。心のエンジンが育っている子どもは、好きではない勉強もがんばることができます。」(同)

実際に、勉強よりも「モンスト」などのゲームをさせている親の子どものほうが、成績が上がることが多い。そのような子どもは、心のエンジンが育っていると考えられる。

「子どもに心のエンジンが育っているかどうかを、一瞬で見分ける方法があります。それは子どもの目を見ることです。自分が好きなことに打ち込んでいて心のエンジンが育っている子どもは、目に力強さがあります。逆に心のエンジンが育っていない子どもは目に元気がありません。子どもの目は、親の子育ての通信簿なのです。」(藤野さん)

知的好奇心+何が必要になる?

知的好奇心を刺激することは大切だが、他にも必要な要素がある。ひとつは「ほめる」こと、もうひとつが「一緒に勉強をする」ことになる。一緒に勉強することで、苦手分野に気がついたり、何より「子どもに関心を示している」というメッセージになる。

先行きが見えない今だからこそ、真剣に考えてみたい。子どもの成績で悩む多くの親に向け、親が知っておくべき子どもの成績を上げる方法がわかる。さて、筆者も、新刊を上梓したので関心のある方は手にとってもらいたい。子どもに勉強を教える際、役立つかも知れない。『あなたの文章が劇的に変わる5つの方法』(三笠書房)

尾藤克之
コラムニスト

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尾藤 克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

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