すっかりコケにされてしまった女性の防衛大臣

防衛相在任中の稲田氏(防衛省サイトより:編集部)

あちこちでえらく人気を落としてしまっているが、自民党の国会議員の皆さんには何とか稲田さんの応援団になっていただきたい。

稲田さんは、政調会長の時代は結構頑張っていたと思う。
防衛大臣の時は、初めからミスマッチのような気がしており、何もいい印象が残っていないのだが、ここに来て案の定稲田さんが防衛省の内部で虚仮(コケ)にされていたことが明らかになった。

稲田さんはどうやらパペット以下の扱いを受けていたようだ。
稲田さんの言うことを防衛省の幹部たちがおよそ聞いていなかった、稲田さんを小馬鹿にしていた、ということだから、稲田さんはもっと怒っていい。

もっとも稲田さん一人が怒ると、如何にもヒステリーを起こしたように思われるだろうから、自民党の重鎮の方々にもしっかり怒っていただかなければならない。

稲田防衛大臣時代の防衛省では、大臣は操り人形以下の存在だった、ということになる。

小野寺防衛大臣はシビリアンコントロールは失われていない、と強弁せざるを得ないだろうが、政務三役が現実に虚仮にされていたのだから、シビリアンコントロールが機能していた、などとはとても言えない。

私は護憲的改憲論者ではあるが、今の状況で憲法に自衛隊の存在を書き込むための憲法改正が可能だなどとはとても信じられない。

大臣の威令が下僚に届かなくなった自衛隊は、危険である。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年4月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。