ヴァルス元仏首相が、スペインのバルセロナ市長選挙立候補へ

2018年04月22日 11:30

ヴァルス元仏首相(Wikipediaより:編集部)

フランスで、オランド大統領のもとで首相をつとめていたマニュエル・ヴァルスが、なんとスペインのバルセロナ市長選挙に立候補するつもりらしい。支持するのは第四戦力のシウダノス(市民党)である。

ヴァルスはカタルーニャ系スペイン人の画家シャヴィエ・ヴァルス とイタリア系スイス人の母とバルセロナ生まれだが、幼い頃にフランスに移住し、20歳くらいで帰化し、兵役もフランスで就いた。

マストリヒト条約では、市町村議員と欧州議会議員は、EUの国民ならどこの国でも立候補が可能だ。ただし、フランスでは市長や副市長にはなれないが、スペインでは禁止規定がない。したがって、フランス国籍のままEU市民であれば立候補は可能である。

ヴァルスは、オランドの後継者とみられていて評判も悪くなかったが、社会党内の大統領候補指名予備選挙で予想に反して左派でややポピュリスト的なアモンに敗北した。

そこで大統領選挙ではマクロンを推したが、「前進」のなかで居場所がなく、総選挙でも前進は対立候補をたてないということにとどまった。

そうしたなかで、政治的復権をかけてこの奇抜な行動に出そうと言うことだ。もともと、カタロニアはフランスとスペインの中間だし、親戚がバルサの応援歌をつくったとか、欧州カップのバイエルン対バルサの試合をフランスの首相公用機で観戦に行って非難囂々だったくらいだから、バルセロナにとっては象徴的な存在にはなり得ると思うし、フランスよりヨーロッパレベルでの活躍をヴァルスが今後、狙うなら悪くない。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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