“安倍三選”なら、自民党の参院選は厳しくなる

国会インターネット中継:編集部

まあ、自民党の国会議員と自民党の党員で総裁選の投票権がある方だけでの選挙だから、一般世論とはかけ離れた選挙結果になっても驚くことはないのだが、安倍三選後の自民党は大変な泥濘の中を歩くことになりそうだ。

この通常国会が終わるまでは、石破さんも岸田さんも動かないことに決めたようだ。

麻生さんも評判は悪いが、財務大臣・副総理の椅子にしがみつこうとすればしがみつくことは出来そうである。
麻生さんに嫌気を起こさせるのが手っ取り早いが、麻生さんはマスコミに向けて時々癇癪球を破裂させるが、自爆するようなことはなさそうである。

このままズルズルと行きそうですね、ととりあえず申し上げておく。

岸田さんが安倍後継の本命だと睨んでいるのだが、岸田さんは相変わらず禅譲狙いのようである。
これから何があっても対応できるように、ゆるゆると構えている。

自民党の場合は、これが一番いいようである。
敵を作らないから、血を流すこともない。
味方が特に増えるわけではないが、常に二番手に控えているからいざという時には簡単にトップに躍り出ることが出来る。

安倍さんでは、自民党として来年の参議院選挙を戦うのは難しそうだ、というのが私の観測である。

イメージの問題だが、安倍さんの内閣は仕事は良くしているが、忖度横行、情報隠蔽・改竄、お友だち優遇、本音を隠して小手先の改憲を急ぐ拙速な内閣だという印象が拭えない。
6月20日の会期末までにこういった印象を払拭するのは、まず不可能である。

立憲民主党の皆さんは何としても安倍内閣の退陣を求めるようだが、来年の参議院選挙のことを考えれば今のままの方がいい、ということになるのではないかしら、などと最近若干天邪鬼になっている私などは思うのだが・・。

ハハハ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。