トランプの建設業者的な交渉術に翻弄される金正恩

2018年06月13日 21:30

トランプ氏Facebookより:編集部

米朝首脳会談が成功だった失敗だったと極端に分かれた議論が繰り広げられている。しかし、そんな二者択一で割り切れるとは思わない。

トランプは、金正恩を籠絡して、自分のペースでの取引に持ち込んだというのが本音としては正しいのではないか。「友達だから分かってるだろうな」として無理そうな要求を飲ます魂胆なのだろうか。
私のFBのタイムラインにアメリカ在住の女性が面白いコメントがされているので紹介する。

米朝首脳会談の話が出た頃から現在までの一連の流れを見ていると、トランプ流って絵に描いたような「建設業者」の感覚なんですよね(笑)。先ず工事を公示し、随意契約の形で零細業者に打診する。その後相手の条件・要求が「高すぎる」として一旦公示を白紙に戻し「嫌ならこちらだけで勝手にやるから」と突き放し相手が焦りを見せたタイミングで今度はオープンカウンターを行う。相手のビッドを大幅に下げさせ最終的に可能な限りの「最安値」で発注、というのが通常の流れでしょう。

金正恩さんはこういう相手と交渉するのだから大変だ。
ただし、これからそのシナリオでうまくいくかどうかは、分からない。だから、失敗とか成功とかはいいがたいのだ。

ただ、困ったことは、日本と韓国になんでも金をださそうと言う姿勢が明確なことだ。米韓軍事演習も韓国への米軍駐留にも「もっと金を出せ」というのが、トランプがいちばん言いたいことらしい。厄介なことだ。

米韓軍事演習については、とりあえず、一年くらいは、休んでもなんということないというつもりなのだろう。しかし、対北朝鮮だけでなく、対中国でも意味があるのを知らなかったのだろうか。

それにしても、文在寅のスルーのされ方は生半可でない。若干は仲介したつもりかもしれないが、坂本龍馬は薩長同盟ができあがったら亀山社中のスポンサーの薩摩からお払い箱になって、土佐にすがって海援隊に模様替え。いまや金正恩がトランプと直接話し合えるのだから、もう用なしか。

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八幡和郎
祥伝社
2016-07-13
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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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