クールジャパン:船と猫

2018年08月16日 11:30

NHKクールジャパン「船」の巻。

日本は海と川に頼ってきました。生活や経済を船が支えてきました。東京は珍しく海がある首都。それを文化という切り口で、外からの目で見てみると、いろんな発見があるかもね。

「スワンボートも屋形船も競艇も不思議」
同じ海洋国イギリスの陸では、川の水流は動力として考えられることが多くて、逆に船の運行を妨げていたと言われます。日本は欧州のように広場は発達しなかったが、水に集った。水辺や船で歌って踊って食べた。そうして船の文化が発達してきました。

「ミリ単位で木の船を作る職人技」
釘を使わずに木と木を複雑に組み合わせてミリ単位で組み立てる、つぎてという宮大工の技。
平安時代、仏像を大量に作る技法として寄木造りが盛んになりました。頭や胴や手足を同時に彫刻して最後に組み立てる。ブロック工法は昔からお家芸です。

「忙しい豪華クルーズ」
欧米は何もしないことが贅沢。プールサイドで一人で本よんで、青い海原を眺める…
そんなこたぁしないわけです。せっかく来た。もったいない。もったいない文化。せっかくの思想。
日本人が何もしない贅沢を楽しむようになるまでには、もうちょっと時間をください。

船は仕事と生活の道具ですが、それを遊びとかデザインとか、文化として発展させてるところが面白いし、職人の技術が詰まってるところが日本的。東京オリンピックは海外から日本の船でお越しいただきたく。

「猫」の巻。

覚えてるでしょ、暴走族の不良猫のキャラ。世界で有名な青いネコ型ロボットもいるし、赤いリボンで白い顔の猫のキャラクターもいるし。これほど独特な形で猫が愛されてる国ってないんじゃないでしょうか。

「猫ブーム」
高齢化社会やお一人様文化とも関係している。動物は好きだけど、一人じゃ毎日散歩できない、という理由がある人は猫が選択肢の筆頭に来る。過去にも猫ブームはあったが、不景気な時に起きています。先行きが不安なので、ほっとしたい、いやされたい、という気持ちが猫に向かったのかも。

「猫の本・雑誌」
大衆文学の元祖、夏目漱石「吾輩は猫である」も猫を主人公にして、猫目線を面白がる。神田の神保町には、猫の本ばかり集めて経営不振から立ち直ったという本屋があるほど、猫本は大人気。猫ブーム経済効果は年2兆円というデータもありまして、それだけ猫への思いが強いんですね。

「猫島」

ネコノミクスの最も顕著な例が猫島。ただ、活性化するのはいいんですが、静かな島が急に脚光を浴びて、観光客が押し寄せて、迷惑している島もある。どうか、猫好きなかたは気をつけてください。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年8月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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