平成最後の8.15 私達は「歴史に」学ばねばならない

2018年08月17日 11:30

平成30年(2018年)8月15日は73回目の終戦の日。
全国各地で戦没者追悼式などが開かれました。

東京・日本武道館では天皇・皇后両陛下がご臨席され、安倍内閣総理大臣をはじめとした三権の長が出席、そして戦没者の遺族約6,500人の参列のもとに政府主催の全国戦没者追悼式が行われました。

先の戦争での戦没者は軍人や軍属が約230万、一般国民が80万人いますが、遺族のうちその配偶者や子どもなど親等が近い遺族は高齢化しています。

亡くなった大正生まれの祖父は満州に行っていましたが、私は孫の世代、そして20歳を過ぎた私の子供は曾孫(ひまご)の世代となり、さらに今では玄孫(やしゃご)の世代・時代になっています。

今年の終戦の日はひとつの節目でした。
今上天皇陛下が来年にご譲位されますから、「平成」時代は今年が最後です。

式典で天皇陛下は戦没者と遺族に対する追悼と世界の平和、我が国の発展を祈る「お言葉」を毎年、盛り込まれます。

戦後50年や70年などの節目には新たな言葉がつけ加えられていましたが、今年も平成最後、今上天皇陛下の最後のお言葉ということで、新たな言葉がつけ加わっていました。

それは、
「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」
というお言葉。

ご自身の最後のお言葉ということで、これまでを振り返り、してこれからを願っての思いを強く感じました。

戦争は昭和16年(1941年)から20年(45年)までの4年弱で、73年前の8月15日に日本は降伏しました。
その後の73年うち30年は平成の時代です。

私は昭和生まれですが、その前の大正やそのまた前の明治と聞いてもピンときません。
肌身に感じる感覚というよりは歴史的な感覚です。
ということは来年以降に生まれる新元号世代にとっては、平成はともかくその前の昭和はもう歴史の世界というふうに感じるかもしれません。

これからは「歴史に学ぶ」ということが重要になります。
天皇陛下のお言葉にも安倍総理の式辞にも「戦争の惨禍を繰り返さない」という文言がありました。
戦争を繰り返さない、すなわち平和の構築と維持のためには、政府と国民が不断の努力をしていくことが必要です。

単に「戦争になりませんように」と願ったり「平和」を唱えるだけでは無理でしょう。
例えるならば「泥棒が入りませんように」と願っているだけに過ぎません。
やはり戸締りをしっかりおこなったり、警察による防犯体制を作ることが大事なのと同じように、外国に対して体制をどう構築するかということです。

「愚者は経験に学ぶ、賢者は歴史に学ぶ」
といいます。
戦争を経験してからでは遅いわけですから、私たちは歴史に学んで、何をするかが重要です。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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