リバネスの方と、久しぶりに意見交換した。
リバネスは、熱意あふれる研究者が集まる企業。科学技術を発展させ、その力を社会に実装するための活動に取り組む。小学生を対象とした「理科の王国」などの教育事業のほか、ユーグレナやオリィ研究所などのテクノロジーベンチャーを初期のころから支えていることでも有名だ。
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地方の高専や商船、高校ではさまざまな分野で、実はユニークな研究が行われている。社会人も参加する起業コンテストの中で賞をとる生徒も少なくない。ところが、それらのほとんどが高校時代の良き思い出で終わり、実用化されることはほとんどない。
実用化の段階では、資金面、技術面、精神面、人脈面などを丁寧に、息長くサポートする必要があるが、地方ではこれらの機能はまだまだ強くない。
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一方、中小企業に対しては、静岡県富士市のf-bizのようなサポート拠点が大きな成果を上げ、岡崎市、天草市、福山市など多くの地域で展開されるようになった。
地方は、課題の宝庫。課題解決のための創業の種が生まれやすい。この種を丁寧に育てる機関が地方であれば、地方発テクノロジーベンチャーがもっと育つのではないか。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。