都民ファースト会派職員最高月給は65.4万円!

上田 令子

去る8月9日「平成29年度分の政務活動費に係る領収書等の写しの閲覧」が開始され、各種報道がされております。お姐も、この日を心待ちにしておりました。私には重大な関心事がありました。

不明だった小島敏郎都ファ事務総長給与

小島敏郎氏(都庁サイトより:編集部)

それは、都民ファースト都議団現事務総長小島敏郎氏の給与。

昨日まで知事サイド(行政サイド)にいた特別顧問だった同氏が、突如として「ふるい議会を新しく」「東京大改革」を掲げ結成された都議会最大会派都民ファーストの会東京都議団(議会サイド)の事務総長に就任した議会制民主主義・二元代表性及び都民を愚弄する身内人事「事件」は、私の同会との訣別の大きなキカッケとなりました。平成29年(2017年)9月20日、突然同氏が出席している同会会派総会にて私は以下3点を確認させて頂きました。

①小島総長が兼職しているものがあるのか。あるとすれば、それは何か?
②都民ファーストの会や国政新党の政治活動には関与するのか、政調との切り分けはどうするか?
③給与は全額、政務活動費を充当するのか、按分する場合はその費用はどうするのか?

(詳細こちら過去blog)

翌月の総会でも回答が得られず、希望が絶望に変わり、皆様ご存知の通り翌月10月5日電撃的に私と音喜多都議は同会を去りました。それから約1年が過ぎようとしていますが、「わたしはブレない!」お姐は、喉元過ぎても熱さを忘れないわけでして、嬉々として閲覧をさせて頂きました。

都民ファーストの会会派スタッフの最高額が判明!

政務活動を行う「政務調査会事務局職員」は4名おりました。して、気になる最高額は?!
驚くなかれその額は…

月額 金654,503円也!※ボーナスは別途

びっくり仰天の領収証

閲覧が開始されてより、いくつかの報道機関でも指摘されていますように、残念ながら給与支払先は「のり弁当」となっておりまして特定はできないのが残念でございます。

全額政務活動費充当&ナゾの都庁職員行政職基準

前述の、小島事務総長就任への3つの素朴な疑問のうち、①→兼職は確認できず、②→希望の党消滅につき不明となり、残るは

③給与は全額、政務活動費を充当するのか、按分する場合はその費用はどうするのか?

実は、これが重要でありました。領収書貼付用紙をマジマジと見ますと…

通常1/2となる「按分」(通常は、政務活動と政治活動で按分して半額を計上する)に関する記載がなく、なんと全額計上、すなわち、都民の血税からすべて支払われていたことが分かったのです。

また目を凝らしてみますと最下段「いずれも都庁職員行政給料表に則り計算」とあります。東京都庁総務局人事部にて確認しましたところ、65.4万円は「部長級」(5級)に、ほぼ相当すると推測できました。

かねてより、東京都は局長は0.3%と申しておりましたが、部長級も16万都庁職員の3%しかなれない狭き門。昇任試験は4回もクリアせねばならず、往々にして部長になれるまで約25年余りを要するのであります。スーパーマリオもドラクエも信長の野望も真っ青な難関昇進ゲームなのです!!そして25年もかかって、花も恥じらう乙女も紅顔の美青年も…それなりのお年頃に(号泣)。それも都民の血税で全額頂くのですから、ある意味当然の努力と苦労なのかもしれません。

が!!!そんな都庁キャリア出世レースの苦闘を乗り越えずして、着任早々

月額 金654,503円也!

一体全体、何階級すっ飛ばしているのでしょうか、この人物は。現時点誰だか不明ですが…。
ちなみに、小島敏郎氏は御年69歳でありますが、同年代の元都職員においては、余程破格な天下りでもしない限り(副知事・局長クラス→外郭団体を除く(笑))、このような破格な給与はいただけませんでしょう。

今年度政務活動費にあっては人件費における「のり弁」がはがれされ、公開の予定とのことで来年の閲覧を楽しみにしたいと思っております(しつこいw)。

さて、取り寄せた資料、さらに目を皿にしてみておりますと、またしても怪しげな人件費を発見してしまいました。

「職員従事協定書に基づく負担金として」

これ??!なにかしら!!!…とっても不思議!!

つづく!

【お姐総括!】
☆資産報告訂正いたしました☆
先頃公開されました平成29年度の都議会議員資産公開でしたが「所得等報告書」の金額は、「収入金額ではなく所得金額」としているところ誤って収入金額にて提出をしてしまいました。そのおかげで、我が会派「かがやけTokyo」の給与がアップして都議会会派上位になってしまいましてお騒がせしていまいました。

14,627,392円→12,468,296円

へ、先月末訂正手続きをいたし、無事受理されたことをご報告致します。
頂いたありたたい報酬=血税の分、いえ、それ以上を東京都に節約させるために、ムダ排除にむけ、引き続き邁進してまいります!
次回をお楽しみにしてください♪


編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年8月21日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。