国民民主党の代表に選出されました(私の決意)

2018年09月05日 11:30

昨日、9月4日に行われた国民民主党の代表選挙で代表に選出されました。まず、ともに戦った津村さんに敬意と感謝を申し上げます。今後、国会議員だけでなく、自治体議員、党員・サポーター、皆んなの力を結集し、党勢拡大に全力を尽くす覚悟です。ご声援、励ましをいただいた多くの皆様に、心から感謝申し上げます。(昨日の臨時党大会で述べた「決意表明」を以下に記載します。)

なお、台風21号で大きな人的、物的被害が発生しています。亡くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

国民民主党サイトより:編集部

決意表明

台風21号が四国に上陸し北上しています。全国各地で風雨が強まっているので十分に気をつけてください。すでに党本部に情報連絡室を設け、わが党としても万全の態勢で対応していきます。

はじめに

代表選挙の最後の決意表明を述べる前に、私はまず、皆さんに謝りたいと思います。結党から約4ヶ月。国民民主党の支持率は低迷を続けています。この間、私なりに試行錯誤を繰り返してきましたが、残念ながら結果に結びついていません。言い訳はしません。最も大きな責任は、共同代表である私にあります。わが党に所属の国会議員、自治体議員のみなさん、国民民主党の旗の下で次の選挙を目指している総支部長のみなさん、地域で党勢拡大に汗を流している地方組織のみなさん、わが党を支えていただいている支持団体のみなさん、そして、何よりも全国の党員・サポーターのみなさん。心よりお詫び申し上げます。

その上で、お願いがあります。もう一度、私にチャンスをください。国民民主党を立て直すための舵取りを、もう一度、私に任せてください。わが党を、政権獲得にチャレンジする資格ある政党に育て上げるため、火の玉となって取り組みます。

原点回帰

私たち国民民主党には、真面目で政策通の議員が数多くいます。議員の質では間違いなく、ナンバーワンの政党です。魅力的で実現可能な政策も、数多く提案してきました。それでも支持率が上がらないのはなぜか。ひとことで言えば「何をする政党なのか」を明確に伝えることができていない、からだと思います。この一年間の激動の政治の中で、立ち位置を模索し、悩み続けてきたことも否定できません。だからこそ、今回の代表選を機に、もう一度、政治家としての原点に立ち戻り、それを国民に真っ直ぐ伝えたいと思います。私は、政策を細かく語るより、まず、党の原点を表すたった一つの言葉を伝えたいと思います。

それは「改革」です。

改革マインド

私は、2005年、財務省を辞め、衆院選に挑戦しましたが落選しました。今回の代表選挙で全国を飛び回る中、あの頃のことを何度も思い出しました。無名の一候補予定者として、知名度をあげようと、名刺をもってがむしゃらに選挙区を駆けずり回っていたあの頃を。自分は一体、何のために政治を志したのか。改めて見つめ直す代表選挙でした。

そして、答えが出ました。ひとことです。「日本を変えたい。」これだけです。

既得権としがらみでがんじがらめに縛られ、停滞し、多くの人が将来不安を感じるようになった日本。こんなみすぼらしい日本を子どもたちに残せない。ならば、私たちの世代が改革をやろう。大ナタを振るって、日本を作り直そう。それが、私がやりたかった唯一のことでした。

「国民民主党は何をする政党なの」と聞かれても、もう迷いはありません。すぐ答えられます。「私たちは改革政党だと。国民のための改革をします。」と。

安倍政権との違い

いま、自民党も総裁選を控えています。安倍総理も対抗馬の石破さんも世襲議員。一方、この壇上に並んでいる二人を見てください。私、玉木雄一郎。そして、津村啓介さん。二人とも40代。普通の家庭に生まれ育ち、志一つで政治の世界に足を踏み入れました。二人だけではありません、皆さんの多くもそうだと思います。

国民民主党は、特別な人間ではない、ふつうのくらしの中を生きてきた私たちが、ふつうの人のくらしを豊かにしようと結党した政党です。私たちだからこそ、いや、私たちにしか、国民生活を豊かにする改革はできません。私はその先頭に立って、死に物狂いで国民のための改革に取り組みます。返り血を浴び、向こう傷を負ってでも突き進みます。

国民の二つの問いかけに応える。

今、全国をまわっていると必ず二つのことを言われます。「安倍政権をなんとかしてくれ」そして「野党はまとまってくれ」。この二つは、同じ事を言っています。国民の多くは、権力の私物化が進んでいること、そして、一国の総理が平気でウソをついているこに気づいています。そして、国民のくらしがよくなっていないことも。しかし、野党はバラバラで頼りない。なんとか対抗できる力をつけてくれ。ある方は、私の腕をつかみ泣きながら訴えてきてくれました。このふたつの問いかけに、今、私たちは答えを出さなくてはなりません。そして、これが代表選挙の最大の意義なのです。

アベノミクスは穴の空いたバケツ

まず、私たちがやらなくてはならない改革は、税金の使いみちの改革です。

アベノミクスの問題は、国民の税金や保険料がたまるはずのバケツに、穴がいくつも空いていて、水が漏れていることです。まず、大きな穴から、総理のお友達に税金が流れるようになりました。安倍政権による自称・改革は、長年の友人に学校を作らせたり、奥さんの知り合いの学校に土地を安く払い下げたり、こんなことばかりです。自分のとりまきへの優遇をゴリ押しするために「改革」という看板を掲げているにすぎません。

また、海外に多額のお金が流れ出ています。安倍総理がこの5年間、世界中を飛び回って表明した支援額の合計は54兆円。安倍総理が、トランプ大統領に勝手に購入を約束した軍用機や民間機、そして農産物合計は数千億円。アベノミクスは、外国の人と総理のお友達を豊かにしたかもしれませんが、決して国民生活を豊かにはしていません。私たち国民民主党が、税金と保険料が「水漏れ」する穴をふさぎ、国民のために国民のお金が使われように変えていこうではありませんか。

目指す社会「国民の家」

その上で、私たちが一番やらなくてはならない改革は、格差を放置する政治を根っこからたたき直し、不平等と利権を正し、公正な社会をつくる改革です。どんな家に、どんな田舎に生まれ育っても、平等なチャンスがすべての子どもたちに与えられる。特定の人だけが不当なゲタをはくことなく、フェアな条件で競争できる。そんな自由で明るい、活力ある国を作りたいのです。

そのために、自己責任と分断がはびこる日本社会を変えていかなくてはなりません。私は、私たちが生きる社会を、まるで一つの家族のように、互いに分かち合い、支えあえる、「国民の家」と思えるような温かい社会に変えていきたいのです。

そのために、再分配機能が低下し、自己責任を強いる財政を、分かち合い、満たし合う仕組みに変えていかなくてはなりません。人生100年時代と言われて不安を感じている人が多いのが現実です。今こそ、生きることの苦痛や不安を取り除く新しい社会モデルが必要です。

コドモノミクス

特に今、子どもを産み育てることが、若い世代の大きな経済負担になっています。だからこそ、社会全体で育てていこう、「国民の家」で育てていこうという発想が必要なのです。私は、こうした考えに基づき、この代表選で「コドモノミクス」と名付けた「第三子に1000万円」という大胆な子育て支援策を提案しました。批判もいただきました。しかし、年収300万円以下が34%を占め、第3子を諦めた夫婦の7割が「経済的理由」を挙げているのが今の日本です。選挙期間中、ある29歳の女性からメールをいただきました。3番目の子どもの妊娠が分かった時、経済的に苦しくて、産んでいいのか悩み抜いたと。本来ならみんなで祝福すべき第3子の妊娠を、お母さんやお父さんが、悩んだり悲しんだりしなくてはならない社会を、私は変えていきたいのです。

もちろん、結婚したくてもできない人への支援や、不妊治療の保険適用の拡大など第1子を持つことができない人への支援も強化していきます。その上で、今や年間16~17万人しか生まれなくなった第3子以降への支援を拡充します。とにかく、できない理由ばかりを探し、根本的な解決策を講じることを怠ってきたこの40年間の人口減少の流れに、歯止めをかけたいのです。

そして、社会に不安と不信が蔓延し、消費が増えないことがアベノミクス、最大の弱点です。子育てをはじめ生活の不安を解消し、安心して消費できる環境を整えることは社会全体にもプラスの影響をもたらします。これこそ、アベノミクスにかわる経済政策です。特に、子育てや教育への投資の乗数効果は公共事業より大きいとの研究もあります。また、子育ての負担が軽くなれば、その分、老後の生活に回せる資金も増え、将来不安もやわらぎます。

皆さん、海外や大企業を重視するアベノミクスではなく、国民の生活や子どもたちの未来を重視する政策で、持続可能な経済発展を実現していこうではありませんか。

党運営

最後に、党運営について申し上げたいと思います。私はまず、国民民主党を、党内で自由にものが言える政党にしていきたいと思います。私が代表に選出されたとしても、玉木批判、大いに結構です。どんどんやってください。きっちり議論して、納得したら私も豹変します。不満があったら、何でも言ってきてください。私たちが目指す社会と同じ、フラットでオープンな政党を作りましょう。

選挙に全力

そして、代表の最大の仕事は、選挙で仲間を当選させることです。来年は統一自治体選挙、参院選があります。場合によっては、衆参同日選挙かもしれません。その全てで、仲間を全員当選させるために、私は命がけで取り組みます。そのため、選挙区調整や他党、他会派との協力にも積極的に取り組みます。選挙と国会は一枚岩で臨みます。

また、情報発信力、政策立案能力を飛躍的に高めていきます。まず、プッシュ型の情報発信を強化するため「SNS対策本部」や「バーチャル政策シンクタンク」を立ち上げます。そして、文書のペーパーレス化を進め、自治体議員の皆さんとの情報共有をネット上でスピーディに行えるシステムの構築も行います。そして、女性議員と青年議員を増やすため、強力な支援策を講じます。

とにかく、苦しい状況の中で、国民民主党の旗を立て、各地域で踏ん張っている同志のみなさん全員を当選させるため、党の持つ全ての資源を投入し、死に物狂いで取り組みます。

最後に

二日前の日曜日、最後の街頭演説会を銀座で行いました。雨のあがった四丁目の交差点で、たまたま私たちの演説を聞いた、ある親子連れが「今からでも、この選挙の投票できないのですか」と聞いてきてくれました。あいにく事前登録した党員・サポーターしか投票できないのですと答えました。ただ、私は、自分たちの思いを真剣に訴えたことが、一般の国民の方々にも届いたことに、大きな勇気をもらいました。

皆さん、伝えていきませんか。私たちの理念・政策を、私たちの目指す社会を、そして、私たちが紡ぎたかった夢を。私は、国民民主党の代表として先頭に立ち、私たちの夢を、党に集う仲間の皆さんの思いを、執念をもって伝えていきます。

どうか、玉木雄一郎、よろしくお願いします。


編集部より:この記事は、国民民主党代表、衆議院議員・玉木雄一郎氏(香川2区)の公式ブログ 2018年9月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はたまき雄一郎ブログをご覧ください。

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玉木 雄一郎
衆議院議員(香川2区、国民民主党共同代表)

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