経済的で柔軟な制服のあり方へ。新宿区はPTAと学校が認めれば通販もOK

こんにちは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

保護者の負担について、先日代表質問をさせていただきましたので、ご報告です。
このテーマで校庭開放についても質問しましたが、今回は制服等のあり方についてお伝えします。

写真AC:編集部

制服については、過去にブログで投稿させていただきました。
価格が高騰する傾向にあり、学校によっては最大1万円の差が発生していることについてもご説明させていただきました。

新宿の中学校の制服が平均より1万円高い場合も。制服の自由化検討を

新宿区内で子育てをされている方を中心に、

「制服のリサイクルも有効ではないか。」
「詰襟制服の場合、ネット通販で安く買える。」
「やむを得ず学校指定ではない白いTシャツを持参した際に、体育の授業が受けられなかった。」
「ドレスコードのみ指定すれば問題ないのでは。」

という様々なご意見をいただきました。
いただいたご意見は最大限活かすかたちで、大幅加筆した内容で議論を行いました。

代表質問の原稿はこちら。

2018年第三回定例会 代表質問

以下、質問と答弁の要旨になります。

伊藤 一部の地域で高額になってしまう現状について把握していますか。また、価格や制服の種類等を把握されていますか。
制服等の事業に新規参入する場合、どのような手続きが必要でしょうか。店舗による販売以外でも参入できる可能性はありますか。
リサイクルを推進することも必要だと考えますが、いかがでしょうか。

教育長 はじめに、制服の価格や種類等、現状の把握についてです。
制服の価格や種類等は、今月7月に調査を実施し、学校により価格等に差異があることは把握しています。

次に、制服等事業への参入にあたっての手続きと、店舗販売以外の事業者の参入についてです。
制服等の取扱い店は、仕様や採寸方法、保証の条件、価格等を確認したうえで、各校のPTAをはじめとする保護者の理解を得ることにより、各学校が取扱店として選定しています。

店舗による販売以外についても、こうした条件の下、参入は可能と認識しています。
制服のリサイクルは、PTAを中心に全校で取り組まれており、保護者の経済的負担の軽減に寄与する取組として必要なものと認識しています。

制服事業への参入方法も区としての見解が明らかになりました。
通販もOKという答弁もいただけたので、ぜひ新規参入も積極的にご検討いただければと思います。

昨今では、性的マイノリティに配慮し、制服のあり方も見直されつつあります。
学校で着用する衣服はドレスコードのみ指定し、どこで調達しても構わないと考えています。
より経済的で柔軟な制服のあり方になるよう、引き続き議論を行ってまいります

また、体育着の件については、質問に盛り込む予定でしたが、除外しました。
この件については、校園長会で柔軟な対応をするよう教育委員会から情報共有をいただく方向で話が進み、情報提供をいただいた方にも個別に連絡をさせていただきました。

またPTAによる校庭開放については、改めてご報告させていただきます。

それでは本日はこの辺で。


編集部より:この記事は新宿区議会議員、伊藤陽平氏(無所属)の公式ブログ2018年9月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は伊藤氏のブログをご覧ください。