間違った下着の着用が体の不調を引き起こす?

2018年09月28日 11:30

数日前から腰の張りとともに痛みが強くなってきた。同僚にすすめられた整骨院でマッサージを受けてかなり楽になる。しかし、帰宅するとふたたび腰に鈍い痛みを感じた。マッサージで一時的にラクになっても、また痛みがぶり返してしまう。お風呂に浸かって揉んでもあまり効果がない。どうにかならないものか。

今回は、『腰痛はショーツで解消できる!―骨盤を立てれば、痛みの原因がスーッとなくなる!』(みらいパブリッシング)を紹介したい。著者は小林篤史さん。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の3つの資格を駆使する。主な著書に「ねこ背は10秒で治せる! 」(マキノ出版)、「脊柱管狭窄症 自力で治す! 痛みをとる! 」(英和ムック)など。

画像は筆者撮影による

間違った下着の着用が体の不調を引き起こす

本書のキーワードは「骨盤」。ショーツを正しく着用することでゆがんだ骨盤は矯正され、腰痛の原因を取り除くことができる。

「あなたは普段、どんな下着を履いていますか?ヒップアップ系、ワンサイズ小さめのもの、体に気を使って骨盤矯正系。様々な種類の下着があって、今も増え続けています。残念ながら、ほとんどの下着をおすすめしていません。間違った下着を選び、履いてしまうことは、体調不良を引き起こす可能性があるからです。」(小林さん)

「体調不良と言うのは、腰痛、肩こり、膝の痛み、ねこ背、冷え性、便秘、尿漏れなどを指します。なかには、女性特有の違和感や悩みといった体調不良も、実は下着の選び方によって引き起こされているのです。多種多様な下着が世の中にあふれている状態では、間違った下着選びで体調不良を引き起こしている可能性が高いのです。」(同)

さらに、座りっぱなしのデスクワークや長時間の同じ作業によって、体の不調をうったえる人は多い。腰痛と肩こりは体の不調のワンツーだと小林さんは答える。

「多くの人が予備軍と言っても過言ではありません。しかも原因は様々で、日常生活の姿勢や座り方、体の使い方はもちろんのこと、パソコンやスマホなど、きっかけはどんどん増え続けています。ですから、ひとくちに『腰痛の原因』といっても、何が原因となって症状が出ているのか特定するのは簡単ではありません。」(小林さん)

「とはいえ、原因が特定しづらいからといって、治せないわけではありません。日常生活から気をつけていくこともできます。腰痛を改善したければ簡単です。骨盤を矯正すればいいのです。『私は大丈夫。骨盤矯正ショーツをつけているから』。こんな声が聞こえてきそうです。でも、残念なお知らせがあります。おそらく、骨盤矯正ショーツは骨盤を矯正するどころか、逆に骨盤をゆがませているかもしれないのです。」(同)

さらに、小林さんは、「もっと言うなら、その骨盤矯正ショーツを最初から選ばなかったら、今の腰痛にはなっていなかった可能性が高い」とまで主張する。ネットの通販サイトのホームページを開いて「骨盤矯正ショーツ」と検索するとかなりの数の骨盤矯正ショーツが出てくるが、その多くは正しい骨盤矯正とは真逆なことをしていると。

骨盤矯正ショーツを買ってはいけない

骨盤矯正ショーツには高額なものが多く、1万円を超すようなものまである。多額のお金を使って、さらに腰痛まで招いているとは皮肉なものである。

「骨盤矯正ショーツそのものが間違った存在だと言いたいのではありません。骨盤矯正は体を整えるためには必要な技術です。骨盤が整うことで全身が整い、正しく体を使う準備ができ上ります。そして、それはショーツでも可能です。骨盤矯正ショーツを履こうと考える人たちがどんな悩みを抱えているかも知っています。」(小林さん)

「大体は出産直後、もしくは産後から少し時間の経っている女性が多いです。年齢層は30代からで、一番多いのが40~50代です。逆に20代の人たちは、あまり多くありません。正しいショーツを履くならまだしも、間違ったショーツを履いてしまって、不調を引き起こしてしまうのはとても残念なことです。」(同)

なお、小林さんの骨盤矯正法は、NHK総合テレビジョンの『ひるまえほっと』(2018/9/5放映)出演の際にも紹介されている。本書では正しいショーツ選びのポイントから着用法、骨盤ストレッチ法をイラスト、写真入りで解説している。

尾藤克之
コラムニスト

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