東京・竹芝にポップ&テック特区を構築する「CiP」構想。
2020年の街開きに向け、CiP協議会が今後2年の「マニフェスト」を発表しました。
これまでの2年間を「ホップ」と位置づけ、2018-19年を「ステップ」とし、2020年からの「ジャンプ」に備えるというものです。
CiPは東京都のもつ1.5haを再開発し、デジタル技術やコンテンツのテストベッドとクラスターを形成する構想で、国家戦略特区に位置づけられており、政府クールジャパン戦略としても拠点として注目されているものです。
構想を進めるに当たりCiP協議会は10か条のビジョンを掲げ、これを踏まえ活動を進めました。
- シリコンバレーとハリウッドの日本版融合
- コスプレが集いロボットが飛び交う基地
- 新産業創出の永久機関
- 国際的大学と未来の幼稚園
- クリエイターと起業家の同棲
- 21世紀の出島
- 毎日がワークショップコレクション
- 産学官のプラットフォーム
- 東西クールの交差点
- 海と空の窓口
そして2015~17年の「ホップ」2年間を、4つの象限:研究開発、起業支援、ビジネスマッチング、人材育成として成果を上げてきました。
○研究開発R&D
アーティストコモンズ(経産省事業)、デジタルサイネージ実証(総務省事業)、超人スポーツ(内閣官房事業)など
○起業支援Biz Support
起業イベントであるLIVE HACKASONG、StartMeUpAwardsとの連携など
○ビジネスマッチングBiz Matching
動画協会「アニメビジネス・パートナーズフォーラム」との連携、韓国コンテンツ振興院KOCCAとの協定、京都との連携など
○人材育成Human Resource
慶應義塾大学(KMD)、スタンフォード大学(APARC)、NPO「CANVAS」との連携など
そして今回のマニフェストです。
2018~19年の「ステップ」2年間を、これまでの活動は継続しつつ、さらに4象限を整理し、新規の旗を掲げることとして、下記のように整理・決定しました。
○研究開発R’nD:YouGoEx
J-POP、アニメ、eスポーツ、お笑い、キッズ、食などのPopと5Gや、IoT、AIなどのTechとを横断するPop & Techのイベント「YouGoEx」を竹芝で開催します。
○ビジネス支援Biz:CiP FUND
CiPファンドを創設し、Pop & Tech系スタートアップ支援を行います。
クールジャパン機構やCVCとの連携を深めます。
○ハブHub:世界オタク研究所WOI
オタク研究を行う大学・研究機関を繋げる総本山World Otaku Instituteを「国際オタクイベント協会」と連携して設立し、関係機関との連携を深めます。
○人材育成H’nR:超教育LoT
ITの専門職大学「i大」を誘致しつつ、「超教育協会」(Learning of Tomorrow)と連携し、幼児から社会人までの教育テストベッドを作ります。
これらを横断する国家戦略特区制度の活用に向けた取り組みを継続するとともに、各プロジェクトを企画・牽引するプロデューサー制を走らせます。
マニフェストは4項目+αのシンプルなもの。早速これを実行に移します。既にゴリゴリ動いています。
YouGoExは8月21日(火)、竹芝でイベントで開催しました。来年、再来年と本格的に育てます。
CiPファンドは組成が終わり、第一号案件が決定という段階です。
世界オタク研究所は7月24日に設立イベントを開催しました。
i大のサテライトを竹芝に設置することも決定です。
5月29日に教育☓技術を推進するプラットフォーム「超教育協会」が設立されました。
これらとの連携策がさっそく始まります。
2020年オリパラに向け、東京ベイエリアに賑やかなスポットが作られます。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年10月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。