【特報】小池氏、自民都連に“謝罪文”を提出

2018年11月09日 06:01

東京都の小池百合子知事が8日、自民党都連に対し、「謝罪文」を提出したことが筆者の取材で明らかになった。小池氏は5日に都議会自民党の高島直樹幹事長(足立区選出)と会談した際に謝罪し、その翌日に本人も認めているが、複数の政界関係者によると、この日、副知事の一人が高島氏を訪れて文書を手渡したという。

Wikipediaより:編集部

文書は、小池氏が自民党都連に対し、都の税収減に繋がる政府の税制改正への動きに歯止めをかけるための協力を求めたものとみられるが、その中で「貴党を批判する発言を行ったことについて改めて陳謝する」などと記載されていたという。関係者によれば、自民党サイドから提出を求め、小池氏が応じた模様だ。文書の詳細についてはきょう9日午前、都連所属の国会議員が税制改正への対応を話し合う会議で報告される予定だ。

自民党都連では、都知事選以降、激しく対立してきた百戦錬磨の小池氏の策謀に対する不信感は根深い。あらためて文書の形で謝罪を「念押し」する狙いがあったとみられる。

また、小池氏の突然の謝罪についてはさまざまな憶測が噴出。都民ファーストの会の動揺を沈めようと、親小池派の中で「都のトップとして国政与党にお願いするのは筋」(都民ファーストの会、尾島紘平都議=練馬区選出)、「実際のやり取りはもっと軽かったはず」(早川忠孝氏)などと“解釈”が広がりつつある中でけん制の効果もありそうだ。

一方、ここ数日の謝罪劇について、野党会派からは「都知事選挙に向けて、方向転換ですね」(維新、柳ヶ瀬裕文氏=大田区選出)といった指摘のように、小池氏が2年後の再選に向け、自民党の推薦を得ることも視野に入れた布石を打ち始めたとの見方が強まろうとしている。“謝罪文”があらためて提出されたことで、小池都政の反自民路線を支持してきた都ファの議員たちには、さらなる心理的打撃となりそうだ。

一連の接近は自民党の二階俊博幹事長の仲裁で実現したもので、親小池派には都連の小池氏への反発が抑えられるとの楽観的な見方もあるが、“謝罪文”の提出は、自民党都連と小池氏の溝が簡単には埋まりそうにない現実を改めて示したとも言える。

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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