実年齢より「若く見える人」と「老けて見える人」の違い。それは、ズバリ「食べ方」にあるようだ。食べ物に秘められたパワーは無限大。「若さをつくる栄養素」をきちんと摂れば、何歳からでも若返ることが可能である。そのコツとはなにか?
年齢ともに髪がパサついて痛みがちという人は少なくない。しかし、ある食材をきっちり摂ることで傷んだ髪をきれいに修復することができる。「モロヘイヤを食べるのが一番です。モロヘイヤには、髪の若返りに必要なビタミンがたっぷり含まれているからです」。そう答えるのは、管理栄養士、健康運動指導士として活動している、菊池真由子さん。今回は『食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)を紹介したい。
傷んだ髪をきれいに修復するモロヘイヤ
菊池さんは、傷んだ髪をきれいに修復するには、モロヘイヤを食べるのが一番だという。モロヘイヤには、髪の若返りに必要なビタミンがたっぷり含まれている。髪は年齢にともに若さがなくなる。髪の老化が進むとパサつきも増えるので注意が必要である。
「髪がパサつく原因は3つあります。『長年のブラッシングとドライヤーの熱によるダメージ』『パーマやヘアカラーによるダメージ』『年齢による老化』。本来、髪はタンパク質が固くてしっかりしたものに変化してできるもの。しかし、3つの原因によって、髪の表面を包んでいるキューティクルがはがれやすくなります。」(菊池さん)
「キューティクルは髪の表面を包んで保護しているものです。キューティクルがはがれると髪がパサつきます。しかも、長年のパーマやヘアカラーでキューティクルがはぎ取られて元に戻らなくなってしまうのです。年齢とともに新しくキューティクルをつくる力も衰えてきます。そこでパサつきをしっとりさせ、なめらかで輝くような髪を取り戻すうえで強力な味方がモロヘイヤです。」(同)
モロヘイヤのビタミン群とは
モロヘイヤは、髪の若返りにとても重要なビタミンを豊富に持っている。ビタミンA、ビタミンEである。ビタミンAは髪の健康を力強く助ける。今ある髪の修復はもちろん、キューティクルがしっかりあるきれいな髪を生み出す働きを持っている。ビタミンEは髪をつくるもとになる細胞に栄養を十分に与え老化を打ち消す効果がある。
「モロヘイヤのぬるぬる成分は髪のツヤのもとになります。傷んだ髪にうるおいを与えます。分量の目安は、2人前で1束です。4等分程度にカットし、ゆでます。食べ方は、お浸しにすると、ぬるぬる成分が多くなり、食べやすくなるのでおすすめです。カラシしようゆで味をつけて食べましよう。モロヘイヤはもともと夏の野菜です。しかし近頃、真冬以外はスーパーに並んでいるので、ぜひ手に取ってみてくださいね。」(菊池さん)
しかし、ダイエットを気にするのであれば、食事毎にカロリー摂取量を計算するなど意識付けが必要になることは言うまでもない。そろそろ本格的な冬の到来である。美味しく健康的に、怒涛の忘年会シーズン、クリスマスと年末を乗り越えたい。
※筆者11冊目の著書『即効!成果が上がる文章の技術』(明日香出版社)は、発売2週間で3刷と好調です。応援していただいた皆さまに御礼申し上げます。
尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員