合掌、勝谷誠彦さん:タブーだからこそ知ってもらうべきという信念

2018年11月29日 17:00

マルチな活動を展開していたコラムニストの勝谷誠彦さんが28日午前1時48分に亡くなったと報じられました。

勝谷誠彦公式サイトより:編集部

57歳という若さですが、死因は重症アルコール性肝炎ということでびっくりしました。

勝谷さんとはテレビ番組で本当に何度もご一緒して、終わった後に控室で雑談することもよくありました。
勝谷さんと同じようなことを考えていても勝谷さんの方がよりストレートにはっきり過激に言っているという感じでした。
最後に番組でご一緒したのは2年前、まさに勝谷さんの番組で関西地方で放送されるサンテレビの「カツヤマサヒコSHOW」でした。

2016年5月24日、神戸市のサンテレビに行きました。
勝谷さんとはもう何度も会ってますから気心は知れていて簡単な打ち合わせを控室で行ったあとスタジオに入りました。
そこで驚きました。
というのは私の著書『政治家の殺し方』がテーブルの上にあって、本にはもうびっしりとと数え切れないほどの付箋がついていました。

政治家の殺し方_重版
『政治家の殺し方』

『政治家の殺し方』は2011年10月、横浜市長を退任してすぐに書いた本ですが、市長時代の改革とそれに対する世の中のリアクション・反応を書きました。
例えば業界団体や労働組合そして反社会的勢力といった人たちがもうあの手この手で反対や批判してくるということについてです。

市長に就任した当時、200店舗を超える違法な売春宿が横浜市内にありました。
横浜市は私が音頭をとって撲滅しましたが、これには反社会的勢力がスキャンダルを捏造して私の追い落としを図ってきました。

付き合ってもいない女性が私の愛人だと称して表に出て週刊誌が騒ぎ、後に“そっち系”の女ということがわかりましたが、しかしいまだに信じている人も世の中には多いでしょう。
本の中に裁判も含めて一連を書きましたが、けれども、勝谷さんは
「そういうことをテレビでも多くの人に知ってもらうべきだ」
と言ってこの件をカツヤマサヒコSHOWで聞いてくれました。

この番組の時だけではなく、勝谷さんは常にタブーをタブー視しないということをスタンスにしていたと思います。
むしろタブーだからこそ世の中の人に知ってもらうことが重要と考えていたのでしょう。

2014年10月には出版した著書「獺祭」を贈呈いただきました。

『獺祭 天翔ける日の本の酒』

日本酒業界が低迷し、売れなかった酒「獺祭」。
技術を磨いてポピュラーになって日本酒業界そのものを盛り上げていく過程が書いてありますが、勝谷さん自身ほんとうによくお酒を飲みましたしそれが原因で肝炎になって亡くなりました。
残念ですけれどもご冥福をお祈りします。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年11月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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