防大も防衛医大もいらない、廃止すべき

2019年02月07日 06:00

防衛大いじめまん延 暴行訴訟で賠償命令 福岡地裁 元上級生らに95万円(西日本新聞)

防衛大学校(神奈川県横須賀市)で「指導」と称して繰り返し暴行、いじめを受けたとして、福岡県内の元男子学生(24)が当時の上級生や同級生8人に慰謝料など計1400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、福岡地裁であり、足立正佳裁判長は7人に計95万円の支払いを命じた。

無論防大出身者にも人格的にも優れた方も多々おります。そういう方も個人的に存じております。ですが、一般論でいえば悪しき組織の色に染まっている人が多いように思えます。社会的には黒でも組織の中で「常識」であればそれが是とされるような気質があります。

制帽を投げることでおなじみの卒業式(防衛大サイトより:編集部)

ですから、空自のヘリ調達でも50億円超えることが分かっていても23.75億円で調達できますと、ほぼ官製談合みたいなことを平気でできる。組織の中の「常識」であれば世間で犯罪行為であっても許されるとおもっている。そのような気質が防大で熟成されているのではないでしょうか。

一般論で申せば、防大出よりも一般大での幹部の方が社会常識があって、思考が柔軟です。将校としての能力や資質に問題があるわけではない。更に申せば、防大では思想的に偏った教育がされており、文系の教養が低い。これまた将校として問題です。これは昭和の「大本営参謀」タイプの軍人を量産していることを意味します。

ところが、一般大学出よりも防大出が出世する暗黙のルールがあります。しかも在学中は学生に給料が支払われております。場所も問題で辺鄙な監獄みたいな場所です。せめて六本木とか青山とか娑婆の空気が吸える場所ならまだ校風も変わるでしょう。

これは文民統制という面からも問題があります。その意味では防衛大学は解体しても宜しいでしょう。いくつかの国立大に自衛隊幹部向けのコースを作ってもいいでしょう。

同じく防衛医大も不要です。
単に医者を養成する大学であり、戦傷医療などの専門医療を専門にやっているわけでもない。しかもこれまた在学中は給料が支払われます。ところが卒業生で医官として働いているのは僅か1/3に過ぎません。

しかも防衛医大の医官が出した本ではパクリまでやっています。

防衛医大教授がテキスト制作で元自衛官の著書を“パクリ” 抗議でこっそり修正(AERA.dot)

第一線救護衛生員を養成するためのテキストの一部に、他の著書からの“パクリ”疑惑が浮上したのである。テキストは『外傷救護の最前線―事態対処医療の手引き―』というタイトルで、編集・執筆者は防衛医科大学校防衛医学研究センター教授の齋藤大蔵氏はじめ18人。いずれも防衛医大、陸上自衛隊衛生学校の教官や、自衛隊中央病院の医官らだ。同書はこの7月に発行されたばかりで、第一線救護の教育のいっそう充実化を図ろうとしたのだろう。だが、お粗末なミスが発覚してしまった格好だ。

普通、これは懲戒、辞任すべき事案ですが、それすらない。つまり防衛医大には自浄作用は期待できないということです。しかも普段は威張ってメディックを見下している医者が、そのメディックの書いた本をパックっているわけですから、専門知識が欠如していると見られて当然でしょう。

つまりは防衛医大の戦傷医療はそのレベルです。

であれば、防衛医大も解体して構わないでしょう。
戦傷医療など軍隊に必要な医療の研究機関は中央病院に設ければいいでしょう。

■本日の市ヶ谷の噂■
コマツは装甲車両開発製造から完全撤退。無責任にも軽装甲機動車の保守や修理も放り出し、後は野となれ山となれ。天下り顧問も1名を残して全部解雇。でも砲弾は続けて買ってね♡というスタンスとの噂。

Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。
仏陸軍スコーピオン計画と陸自装甲車調達(上)
仏陸軍スコーピオン計画と陸自装甲車調達(下)


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2019年2月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。

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清谷 信一
軍事ジャーナリスト、作家

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