スポーツとテクノロジーの未来?

2019年03月04日 11:30

スポーツテック未来会議@早稲田大学大隈講堂。
2020東京五輪まであと2年を切ったが、スポーツ産業15兆円への道のりはまだ不確か。
テクノロジーやデジタルがその成長にどう貢献していくのか。
所管省庁、ベンチャー企業などとともに考えるイベントです。

パネル1「テクノロジーが変える「未来のスポーツ体験」とは」
Bリーグ葦原事務局長は、個人情報を統合してバスケ界の統合DMPを構築する構想とともに、音・光・振動を送る双方向パブリックビューイングの開発をプレゼンしました。
後者はぼくも関わりました。

かめはめ波を撃ち合うAR競技「HADO」を提供するmeleap福田CEO。2016年から世界大会を開催し、15か国に進出しているとのこと。「テクノスポーツの市場を作る。」いいね!
スポーツオープンイノベーションプラットフォームを進めるスポーツ庁の倅田参事官補佐からは政策面での支援が紹介されました。

パネル2「スポーツ産業における「デジタルレガシー」の行方」
スポーツマーケティングラボラトリー石井執行役員、ユーフォリア橋口代表、追手門学院大学上林准教授、早稲田大学間野義之教授。
スポーツでもデータの活用が中心課題ということが共有されていました。

縦割りで細分化されるジャンルをデジタルでどう横串を指すかという問いを間野さんが発したのに対し、都市を媒介にしてデジタルで再現する、都市と非都市の行き来が重要、デジタル化が進むほど身体性やリアルワールドが問われる、という指摘が返っていました。面白い議論です。

閉会のごあいさつを申し上げました。

スポーツとテクノロジーと未来の掛け算。
テレビ、ネット、スマートの次のテクノロジーの波が来ている。
政府はスポーツ産業を2025年までに3倍の15兆円に成長させる方針だが、産業の拡大では測りえない無限の未来を感じる。

テクノロジーは範囲が広い。
大リーグボール養成ギブスのように身体機能を高める。
パラリンピアンの義足や車椅子のように身体そのものを構成する。
AIで戦略を分析する。
VRやIoTで観戦を楽しむ。
私が携わる超人スポーツやeスポーツは、技術がスポーツ自体を構成する主役。

2020東京は大チャンス。超スマートの全技術が一気に投入される。
AI、IoT、ロボット、ドローン、VR、AR、4K・8K、5G、ビッグデータ、ブロックチェーンのオリパラになる。
スポーツがテクノロジーを求めているのと同時に、テクノロジーがスポーツという機会を求めている。

AIやIoTの超スマートを第4次産業革命やSociety5.0と呼ぶ。
前者は18世紀以来の産業革命の文脈で捉えるドイツの考え方だが、後者は狩猟、農耕、工業、情報に次ぐ社会という日本の見方で、産業革命というより文明の転換。
このほうがしっくりくる。
今その転換点にあり、それをスポーツと融合させたい。

AIやロボットの進化で超ヒマ社会が来る。
スポーツの重要性が増す。
人に残される、大事な領域。
超ヒマ社会に向けて、スポーツを作る。
これはぼくのミッション。
ぼくが共同代表を務める超人スポーツ協会は、テクノロジーを身体に取り込む新しいスポーツを開発している。

eスポーツは五輪の正式競技になる話もある。
諸問題をクリアし、日本でも今年に入って大変な盛り上がりを見せている。
スポーツとテクノロジーの掛け算がビジネスを生むとうい点で、一つのわかりやすい成果。
こうしたスポーツとテクノロジーと産業の掛け算があちこちで動いている。

テクノロジーが大きな波を迎えているというチャンスと、東京オリパラが来るというチャンスの、ダブルチャンス。それを活かす、われわれの意志が問われている。
知恵を集め、アクションを起こしましょう。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2019年3月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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