失敗したら相田みつをの「にんげんだもの」を思い出そう

失敗というのは、誰でもしたくないものです。

しかし、私は失敗したことのない人よりも、失敗だらけの人の方が、人間的な魅力に溢れ、お付き合いしたいと感じてしまいます。

失敗した経験と言うのは、それが深く、痛みが大きいほどその後の人生において大きな価値を持つからです。地獄に落ちるような壮絶な失敗経験は、誰でも経験できるものではありませんし、そこで得られたものは、その人の財産です。

そして失敗している人は、その痛みを体で覚えています。本当に病気になった人にしか病気の苦しみがわからないのと同じように、失敗経験のある人しか他人の失敗を心から理解することはできません。失敗によって、器の広い優しい人になれるのです。

もちろん、失敗はしないに越したことはありません。しかし、失敗したことがないという人は裏を返せば、チャレンジした経験が無い。つまりリスクを取ってない人でもあるのです。石橋を叩いて、安全地帯にずっといるような生き方を続けてきた守りの人は、経験した世界が狭く、人間的な深みもありません。

だから話をしても、何だか平板で面白くないのです。

かくいう私も公私にたくさんの失敗を繰り返してきました。でも、その経験があればこそ、今の自分があるとも思っています。「人生に無駄なものなし」といつも思っています。

ベストを尽くしても避けられない失敗は、クヨクヨと後悔すべきではありません。詩人の相田みつを氏が書いているような「にんげんだから」という大らかな気持ちを持って対応した方が良い。起こってしまったことは、後悔しても変えることはできないからです。

失敗を恐れない生き方を続けるには、人間は失敗するものという前提を受け入れることがまず必要です。むしろ、失敗を成長のチャンスと前向きに捉えるのです。

偉そうに理屈を書きましたが、思った通りに行動できるほど、簡単な話ではありません。でも心掛けとして、いつも意識しておきたいことだと思っています。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年4月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。