衆院選が日本の分水嶺:維新など各党は良い候補者を

さて、維新は、東京や関東周辺の候補者公募を東京の維新に任せる度量があるだろうか

維新は、これからどう動くのだろうか。

これまでは大阪の維新の力が強くてそれ以外の地域の維新はあたかも外様の扱いだったようで、これが維新の全国展開の力を大きく損ねていたような印象があった。

柳ヶ瀬氏ツイッターより:編集部

今回の参議院選挙で東京に2人の参議院議員を誕生させることが出来たのだから、関東以北における維新の活動の展開は東京の2人の参議院議員に任せることにしては如何だろうか。

権限と責任、さらに相応の財源があれば、これまでの東京の維新とは違った維新の姿を見せることが出来るはずだ。

幸いに東京の維新の2人の参議院議員は、大阪の維新の方々と同様に若い。
任せれば、どんどん維新を大きくするはずである。

大阪の維新の方々にどれだけの度量があるかが問われているような気がしている。

まずは、来るべき衆議院選挙に向けての候補者公募である。
維新が大きく伸びていくことを期待する声は、結構大きい。

若い方々に存分に力を発揮してもらえるような環境を、速やかに整えられることだ。

特に敗者はいないが、れいわやN国を除いて有頂天になることも出来ない微妙な選挙結果

表面的には公明党が議席を増やし、自民党が議席を減らしたのだから、与党でも勝者と敗者に分かれたような感じだが、公明党の得票が100万票ぐらい減った、ということを考えると、公明党も手放しでは喜べない選挙結果だったろう。

編集部撮影

立憲民主党が議席を増やし、国民民主党が議席を減らしたと言っても、無所属を名乗っている当選者の中でも国民民主党が擁立した候補者もそれなりにいるようだから、一概に立憲民主党が野党の中の勝者で、国民民主党が敗者だとも言えない。

政党要件を充足できるか危ぶまれていた社民党は元党首が当選し、かつ政党要件を充足出来るだけの得票率を獲得したのだからそれなりに満足だろうが、しかしかつての社民党を覚えている方々からすると一抹の寂しさを禁じ得ないのではないか。

投票率が5割を切ったのだから、負けたのはすべての政党、政治家だ、という声も上がっているようだが、低投票率は大方の国民が現在の政権なり政治を信任している証拠だ、という見方も成り立たないわけではないので、一概に政党や政治家が負けた、とも言えない。

結局勝ったのは、れいわ新選組の山本太郎氏とNHKから国民を守る党の立花孝志氏の二人、ということになるのかも知れない。

多分、来年あたり行われると予想されている衆議院解散・総選挙が日本の新たな分水嶺になる。

政党要件を備えた政党がいくつもあるから、結構熾烈な選挙になることを覚悟しておくことである。これから全国で候補者の公募や野党間での候補者一本化のための調整作業が進められていくはずだ。

出来るだけいい候補者を擁立していただきたいものである。

さわやか政治塾で何かお手伝いできるところがあれば、喜んでお手伝いしたい。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年7月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。