こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。
一昨日(7/23)で、任期開始から2年!つまり、折り返し地点!
あっという間に半分まで来ましたが、勝負はここから。これまでに、不登校児童の学習環境の改善や障がい者の就労環境の整備など、誰もが産まれてきてよかったと思える社会を目指して取り組んでまいりましたが、もう一つの実現したいことが進み始めました。
それは、
政治の在り方を変える
ということ。
社会がすさまじいスピードで変わっていくのに、政治や行政の世界は旧態依然としていることは前職から感じていたことですが、議員になって、
政治と民間の距離があまりにもかけ離れている
ことを痛感する毎日でした。
*どうしたら政治を身近に感じてもらえるだろうか?
*政治家が接している情報は社会の一部分でしかないのではないか?
*気付かずに通り過ぎているけれど、実は大きな問題が存在するのではないか?
〇そのようなことをおぼろげに考えていたところ、
AI(人工知能)で不満を見える化して、政策提言へ繋げることはできませんか?
株式会社インサイトテックの伊藤代表からお声がけいただき、直感的に「これだ!」と思いました。森沢きょうこ都議や斉藤れいな都議もブログで紹介していますが、株式会社インサイトテックは、不満買取センターというコンテンツで集めた不満の声をAIで分析し、企業マーケティングや商品開発をサポートしています。
一方で、その不満の声には、どうしても民間企業だけでは解決できないものも含まれており、政治や行政との連携を模索していたそうです。
株式会社インサイトテックでは、
・1200万件の不満の声から社会課題をあぶりだすことができる。
☞リアルな声が反映されやすい。
・不満の量や不満の質を見える化することができる。
☞サイレントマジョリティ(声なき声)が見えるようになる。
という大きな特徴があります。
政治にAI?
AIが進化すると政治家が不要になるのでは?
といったご意見を伺います。
しかし、実際に取り組みをはじめて、AIと政治家の相性は非常に良いと感じています。
通常、地域まわりをしたり、組織や団体から要望をいただく中で、政策提言へとつなげていくのですが、顔が見える分、その要望の重要度や緊急性について、相対した人に紐づいてしまうことは避けられません。
つまり、地元の有権者や大きな組織、あるいは寄付などを通じて支援してくださる方に対して、どうしても気持ちが入り込んでしまうことがあるということです。そんなことではいけないというご指摘もあるかと思いますが、政治家も人ですから、完璧に公正な判断などできるはずがありません。
一方で、今般の取り組みでは、目の前にいるわけではない、しかし確かに存在する社会課題を見える化することができます。より広い意見から課題を発見し、客観的にとらえたうえで、より公正な判断ができるということです。
今日はここまでにして、次回は今までの取り組みを振り返りつつ、AIと政治家の相性や、これからの政治家に求められる役割についてもお伝えできればと思います。”政”と”民”の間にある、あたらしい選択肢を提示するために、このチャレンジを何としても成功させるよう頑張ります!
編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年7月24日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログ『「聴く」から始まる「東京大改革」』をご覧ください。